2014年4月6日

4月4日と5日のこと




4日の午後に石巻入りし、結のいえの様子を見学させてもらう。
1年前はまだ形を作っている最中だったけど、
ずいぶん形が出来上がっているように感じた。



合間をみて湊水産へたらこを買いに。
1年前は自宅だったところが新店舗になるようで、工事の真っ最中だった。



1年前と今回とちょっと立ち寄っただけなので
中で何が起きているかは全くわからないけど、
次に石巻に来たときもまた来ようと思える場所になった。
ちなみにここのたらこはホントに美味しい。
つぶつぶ明太子、しそめんたいの焼きたらこ、イカの塩辛。



子どもも食べられる明太子で、ここの明太子は絶対におすすめ。



夜は結のいえのスタッフのみなさんに
あさり保育園とさくら保育園のことを話させてもらう。
話すべきことを話せたかどうか、正直自信はない。
そもそも話すべきことは何なのか。
そんなことすら分かってないのかもしれない。
人に何かを伝えるのってホントに難しい。



研修が終わるとプロジェクト結の事務所へ。
以前もそうだったけど、話をしながらもそれぞれがそれぞれの作業に没頭する。
お互いの邪魔をすることなく、でも言うべきことはきちんと言い合いながら。
石巻にはこうやって1日1日を積み重ねてきている人たちがいるからこそ
動き続けることができているんだなあと、
やはり1年前と同じことを感じた。



結のいえのサイボウズにも参加させてもらうことになり、
日報等を読ませてもらった。
まだ作り上げている途中でもあるのでこれから課題はたくさん出てくると思う。
その課題を一緒に考えさせてもらうことに対して、
大変さよりも楽しさを感じてしまう。
じっとしてるとか、現状維持とか、仕事を増やさないとか、
そういう考え方をすることはどうも性に合わないらしい。
ただこうしたこともあさり保育園とさくら保育園のことを考える上で
絶対にプラスになると思ってるので余計にやめられない。



朝起きてごはんを食べて出発の準備をしていると大きな声で歌う人が。
起きて1時間も経っていないはずなのに。
周りを巻き込んでしまうくらいのパワーを持っている人は
いきなりトップスピードになる。
自分のようにまずは喉の調子を整えて、体をしっかりと目覚めさせて、
大声を出しても問題ないか周りの状況を確認して…
なんてことをしてからでないと動けない人とは全く違う。
非難しているわけではなく、どちらかというとうらやましく思ってるくらい。
この熱がここまで多くの人を巻き込んできたんだろうと思うと
その熱をもっと感じて、しっかりと巻き込まれて、もっと影響を受けてみたいと思う。
そんなに飛ばしててスタミナはもつだろうかと心配になったりもするけど
多分そういう人のスタミナは自分のそれとは全く違うはず。
ところであの時歌っていたのは何という歌だったのか。
ディズニーが松たか子で…と教えてもらったけど、全く思い出せない。



石巻から仙台。そして仙台から新幹線で東京へ。
宮城県の景色を見ながら、来月もまたここに来ることを思い出す。



その次はいつになるんだろうとぼんやりと考える。
今のところは予定はなし。
でも何かのきっかけでまだまだ来ることになりそうな気はする。



午後からはオリンピック記念青少年総合センターでプロジェクト結の報告会。



実に多様な方々が参加されていた場で、これまた新たな刺激を受けることに。
現地で一日一日を積み重ねてきた人の報告。
現地にはいないけど、自分の得意分野で活動を支えてきた人の報告。
現地でも、現地以外でも、全力で動き続けている人からの課題の提案。



また、会自体のメリハリのある雰囲気。
様々なことが勉強になった。
自分のできていないことをまざまざと見せつけられた感じで情けなくもなったけど、
まだまだできることはあると思えたことは大きなプラス。



偉くないと言われている理事長がなぜ偉くないのか。
そのことも印象的だった。
(ちなみにこの理事長はすごい人)
方法は示さない。みんなで方法を見つけていこうと言う。
でも「みんなでこっちに向かっていこう!」という方向は
言葉の端々から感じられた(気がする)。
静かな情熱のようなものも伝わってくる。
周りの人もその理事長に依存している感じはない。
みんなが自分のできることを自問しながら動いている感じ。
何もしないのが理想のリーダーと思っているけど、
決して何もしないわけではない。
大事な何かをしていながら何もしない。
何もしないために大事な何かをする。
うーん。



プロボノという言葉も聞いた。
各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして
社会貢献するボランティア活動全般のこと。
島根県にいて保育園を運営していて、という立場にありながらも、
そこからでもできることがある。
やらなくてもいいことなのかもしれないけど、
自分の経験が活かせる場があると考えるからこそ動きたいと思う。
子どもに対する親の思い、保育園の思いでおそらく一番大きいのは
「自立」してほしいというもの。
自立とはひとりで何でもできてしまう力を身につけることではなく、
自分の得手不得手を理解し、得意なことで他者を助け、
苦手なところは得意な人に「手伝って」と言える力だと思う。
社会はそうやって成り立っているし、そうでなければ成り立たない。
これってプロボノと同じことではないかと。
子どもたちが「自立」していくことをサポートするためにも、
大人が「自立」とはこういうことだと行動で示していくことが大事だと思う。
プロボノ。プロボノ。
しばらく考え続けることになるんだろうなあ。



報告会を早めに抜け、近くにあった「渋谷はるのおがわプレーパーク」へ。



こうした取り組みは増えていて、見る機会も多くなった。
保育園の園庭を考える上で参考になる部分が多い。





もうしばらくはプレーパークを見つけたら観察してみようと思う。



全く関係ない話だけど、
松江の彩雲堂というお店の生菓子が紹介されてるのを見つけた。
日本橋三越で開催中の全国銘菓展に出店しているようで、
そこで販売しているのが特製生菓子「百獣の王」。



これはぜひ食べてみなければ。

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