2014年4月24日

No.342 異年齢の関わりについて




上の写真はぱんだ組の食事の様子です。ぱんだ組の食事のテーブルにはぞう組の子が1人座ることになっていて、一緒に食事を食べています。一緒に食べることでぱんだ組の子はその様子を見ることができます。自分より上手に食べる、上の発達段階の子の様子を見て刺激を受けられるようにすることが目的です。異年齢で生活することの長所として「年少児は年長児から刺激を受ける」ということがありますが、遊びの面だけでなく、食事などの生活の部分でも刺激を受けることができるようにこのような方法をとっているわけです。とはいっても、お手本としてぞう組の様子をジーッと見ているわけではなく、その様子を感じながら食べているといった方が正確かもしれません。それでもこれを1年間続けていくことで、「小さい子のお手本となることで自信をつける」ことにもつながっていきます。この日はぱんだ組の子どもたちがいろいろ話しかけ、それに対してぞう組の子が受け答えをしながら、みんなで楽しそうに食事をしていました。



場面は変わってりす・うさぎ組のおやつの様子です。ここにもぞう組さんがお手伝いに来てくれています。おやつを食べる子がエプロンを着ける手伝いをしてくれているところです。この体験を通して「自分のできることをより確実なものにしていく、定着させていく」ことがねらいにあります。もちろんそうした関わりが得意な子もいれば苦手な子もいます。苦手な子はうまくいかなくて葛藤を感じることもあるでしょう。でも、その葛藤の中で自分の感情をコントロールすることは、とても貴重な体験となります。得意な子も苦手な子も、1年間の関わりの中で自分の感情をコントロールしたり、お互いの思いを調整したりといったことを学んでいってもらいたいと思います。

異年齢の関わりはあさり保育園で大切にしていることです。毎日の生活の中で刺激を受けたり、お手本となることで自信をつけたり、といった場面がたくさん生まれるように活動や環境を考えています。そしてこの異年齢と表現している言葉の中には、発達段階の違う関係だけでなく、発達段階の近い子どもの関係も含まれます。この近い子どもの関わりの大切さについても今後触れていきたいと思っています。

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