先週の土曜日は保護者講演会を行いました。講師はフード&ヘルス研究所の幕内秀夫氏、講演タイトルは「じょうぶな子どもを作る基本食」です。講演では、子どもたちの食を考える上で大切なことを丁寧に説明してもらいました。大人の食と子どもの食は根本的に違っていること、子どもの好き嫌いにはちゃんと意味があり理にかなっていること、知らず知らずのうちに大量の砂糖を摂取してしまうことが起こりやすい現状であり、それが子どもの食を考える上で非常に大きな問題であることなど、今の子どもの食が置かれている状況を1つ1つ整理して話してもらったので、聞かれた方は課題が明確になたのではないかと思います。幕内先生から具体的に6つの提案もしてもらいました。それが書かれたものは先日配布しましたので全部の説明は省略しますが、今回はその中の3つ目、「子どもの飲み物は水・麦茶・ほうじ茶」の部分を書くことにします。
提案として説明されている内容は以下の通りです。
成長期の子どもは、代謝が激しい(水分の入れ替えが大きい)ため、水分欲求が大きいのが特徴です。したがって、飲み物の選択はもっとも大切になります。飲み物は水分を補給するものであって、熱量(カロリー)をとるものではありません。飲み物で熱量をとってしまうと、きちんと食事をしなくなってしまいます。飲み物は、熱量のない水、麦茶、ほうじ茶などにしましょう。
子どもたちが活動するために必要なエネルギーは、子どもが大好きな「白くて甘いもの」、つまりごはんから摂取するのが一番いいとされています(ごはん中心の食事にすると、自然と砂糖や油をあまり使わないおかず、煮物やおひたし等になるという良い点もあるのですが、それはまた別の機会で。)。なので、子どもたちにまずはごはんをしっかりと食べてもらうことを考える必要があります。そして子どもはエネルギーだけでなく水分の摂取も大事なんですが、その飲み物でカロリーを摂ってしまうとそれだけで空腹感が減ってしまい、まずはごはんを!という流れが崩れてしまいます。暑い日に清涼飲料水を飲み過ぎてお腹がいっぱいになり、食欲が落ちてごはんが食べられず、その結果バテてしまった経験のある方は少なくないと思います。そんなわけで、あさり保育園での飲み物は、カロリーのないお茶にしています。
このように保育園の食事の意味を伝えることをしてこなかったわけではないのですが、まだまだ十分ではなかったと反省しています。毎月配っている献立表についても、今後少しずつ見直していく予定です。興味を持って見てもらえるものを目指します。
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