2011年8月19日

No.207 園庭のお花や虫を見つけてみよう

3,4,5歳児の不思議ゾーンに「今咲いている園庭のお花 見つけてみようビンゴ!!」「園庭にいる虫 見つけてみようビンゴ!!」という新しい遊びが用意されています。これは、「自然に生かされる保育」という私たちの保育目標をどう具体的に活動していくか、そのことを考えているあさり保育所とさくら保育所の保育者が作成したものです。下の写真のカードを園庭へ持って出て、カードの中の虫や花を夢中で探している子をよく見かけます。

これはネイチャーゲームの一種で、日本ネイチャーゲーム協会ではこんな風に紹介しています。例えば目的は『ネイチャーゲームの目的は「自然への気づき」です。「自然への気づき」とは、五感で自然を感じ、心と体で直接自然を体験することによって、自然と自分が、一体であることに気づくことです。』とあります。

そしてネイチャーゲームをすることで『自然や環境への理解が深まり、五感によるさまざまな自然体験が得られ、自然の美しさや面白さを発見でき、他者への思いやりや生命を大切にする心が育ち、感受性が高まります。』とあります。自然と自分が一体であること、人間も自然の中の生き物だと気づくことは、「自然に生かされる」ことの基礎になります。

では、ネイチャーゲームを用意すればそれでいいのかというとそうではありません。こんな風にも書かれていました。『ネイチャーゲームでは、大人が子どもに一方的に知識を教えるよりも、大人も子どもも、ともに自然を感じ、自然から得た体験や感動をわかちあおうという姿勢を大切にしています。』これは大事なポイントだと思います。知識を与えようとするのではなく、大人も一緒になって自然の不思議さを感じるとか、大人も学ぼうとする姿勢をもってのぞむとか、そんなことが大切です。

実際、大人の私たちも園庭にどれだけの種類の草花があるのかを知っているわけではありませんでした。花とか虫に意識を集中して見ることで、初めてどれだけの自然が周りにあり、触れているかがわかってきます。「自然に生かされる」ということを深めていくために、探求心や好奇心を刺激してくれる身近な自然に対しても丁寧に関わっていこうと思います。もちろん子どもも大人も楽しむことを忘れずに、です。



1 件のコメント:

  1. 『いろんな花が保育所にあったんよ』と楽しそうに教えてくれました☆身近な花に興味を持ちだして、楽しいですね☆

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