2011年9月8日

No.210 感じたこと・考えたことをいくつか

今回は、今週感じたこと・考えたことをいくつか簡単に書いてみます。まずはある保護者とお話をしたときに感じたことについて。

ある方がお話の中で「親子の距離感って大事だと思うんですよね。近すぎても良くないし、遠すぎても良くない。長く子育てをしてきたからこそ見えることなんだろうけど、そんな風に思うんです。」といったことを言われました。話の内容はもっといろいろあったんですが、この思いっていいなあと素直に思えました。

今、私が抱えている大きなテーマの1つに「愛着からソーシャルネットワークへ」ということがあります。どういうことかと言うと、「今までは子どもの育ちを考えるとき、どうしても親子の(特に母子の)愛着関係が注目され、研究されてきた経緯がある。でも実際の子どもを見ていると、親子関係だけでなく、様々な人や社会との関わり(ソーシャルネットワーク)が重要だということは明らかで、その重要性についてもっと丁寧に考え研究する必要がある。」ということです。余計にわかりにくくなってしまったでしょうか。

親子の関係、子ども同士の関係、祖父母や地域の人との関係など、様々な人や社会とのつながりの中で育つことが大事で、そのつながりの程よいバランスを見つけていかなければいけない、そんな風に思っています。そしていろんなつながりがあるということだけでなく、親子の関係ひとつとっても、近すぎず遠すぎず、そして一方的な関わりではなく双方向の関わりが必要、といったバランスがやはり大事です。そのバランスについて積極的に考える場、特に子ども同士の関係を大事にできる場、そんなことが保育所の大きな特徴でもあり役割でもあると、お話をしていてあらためて思った訳です。

いくつか書こうと思ったのですが、1つの話でこんなに書いてしまいました。なのでもう1つは簡単に。

先日の役員会でもお話しして、ブログにも少し詳しく書いているんですが、子どもと保護者がみんなで木を植える活動を計画しようと思っています。今年起きた震災のことを忘れないように、その思いがいろんな人につながっていくように、そしてその活動がうれしく楽しい思いを生んでくれるように、そんな思いを込めた植樹活動です。計画がまとまればあらためてお伝えしますので、楽しみにしておいてください。この植樹活動も来週の運動会も、夏祭りに続いて“つながり”が1つのテーマになっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿