学びたいという意欲があれば、その学びは強いものになるとサドベリー・バレーの取り組みでも証明されています。そして、形からではなく「楽しさ」から入った取り組みは、学びを促進してくれるし定着度も高いと、私の師は教えてくれました。
そんなことで、今年度の企画担当であるBさんとSさんが第1回目として計画してくれたのは『ゲーム大会』。もちろんただのゲーム大会ではありません。使ったゲームは保育園のゲームゾーンに置いてある、子ども同士の関わりを生み出すためのボードゲームです。このゲームのルールを職員全員が正しく把握しているわけではありません。そしてそれぞれのゲームにどんな楽しさがあるのかも、全員が十分に知っているわけではありません。だったら自分たちで実際に遊びこんで、その楽しさをしっかりと味わってみようじゃないか、そういう主旨でした。そこで自分たちが感じた楽しさを子どもたちにも伝えようというねらいもあります。
ということで3つのゲームを用意し、自分のやりたいゲームを選んで3チームに分かれ、しばらくの間はゲームに没頭です。途中では歓声もあがるほど白熱した時間になりました。
そしてゲーム終了後には、チームごとに自分たちの遊んだゲームのいかに楽しいものであるかを他チームの人たちに対してプレゼンをする時間も設けられました。遊び込んだ甲斐あって、言葉のひとつひとつから「楽しかった〜!」という思いがしっかりと伝わってきました。
人と関わることがいかに大事か、その関わりによって相手との関係がどんな風に変化するか、そんなことを全員が体験できた時間でもあったと思います。こうしたことは、例えばレジュメを配って説明を加えながらみんなで勉強する、ということでも学ぶことはできると思います。でもそこに楽しさがあるかと聞かれると、答えは「う〜ん……」ですよね。楽しむことが一番の目的ではありません。楽しさから入ることで、得られる学びをより大きなものにしよう、その学びをより深く定着させよう、ということが一番の目的です。
こんな感じで今後も進めていきます。企画の2人はなかなか大変でしょうが、でも回を重ねるごとに楽しさの質も変化していくのでは…と期待も持てた、今回の学びの場でした。
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