2017年8月4日

植松さんの言葉

植松さんが山梨県立図書館での講演会の中で、次のようなことを話しておられました。
子育て中の方とは、子どもに関わる人とは、ぜひ共有しておきたい内容です。



例えばお子さんをお持ちの方は子どもの将来についていろいろ考えると思います。
その時についつい「将来何になりたいの?」って聞いちゃうことがあると思います。
でもね、気をつけてください。
できれば「何をやりたいの?」って聞いてほしいんです。
ちょっと違うんだけど、全然違うんです。
どういうことかというと、例えばね、子どもが将来「お医者さんになりたい」と思ったとします。
「あら、いいわね」と思ったとします。
でもよくよく調べてみたら、よっぽど頭がよくないと、すっごくお金がかかるって思ったら、
もうあきらめちゃう人もいるかもしれないですね。
でも考えてほしいんです。
お医者になりたかったのは何故なんだろう?って。
それがもしも「人の命を救いたい」だった場合には、
お医者が使っている道具はお医者が作っているんじゃないんですね。
そしてドクターヘリも救急車もお医者が作っているんじゃないですね。
AEDもお医者が作っているんじゃないですね。
健康にいい食べ物を開発したり、安全な車を作ったりするだけでも
人の命はすごい救えるじゃないですか。
お医者になりたいと思ったら、道が一本でした。
ところが人の命を救いたいと思ったら、道はいろいろあったんです。
だからこそ、子どもの将来のことをしゃべるときとかには、
資格とか学歴とか職業の名前なんかにとらわれないでほしいです。
何をやりたいのかを考えるんです。
そしたらね、いろんな道の可能性が見えてくるからなんです。

0 件のコメント:

コメントを投稿