園庭について、園庭で遊んでいる子どもたちを見て思っていることを書きます。
あさりこども園の園庭は、こだわって作り上げた園庭です。平らではないし、あちこちに木が植えられています。決められたコースでしか遊べない遊びもあるし、ある程度体に力がつかないと遊べないものもあります。全て子どもたちの育ちを考えた上で、一つ一つに意味を持たせた作りになっています。園庭をぐるっと一周してもらうとわかりますが、必ずたくさんの動きが必要になります。歩く、走るだけでなく、またぐ、飛ぶ、登る、下りる、ぶら下がる、くぐる等の動きです。動詞の数が少しでも多くなるように、遊具の設置場所なんかも考えています。
そんな風にいろいろとこだわりのある園庭ですが、そうは言っても園庭の広さはいつも同じです。遊具が毎日変わるわけでもありません。、園外で遊び場も機会も多くあるにしても、基本的な作りは変わりません。それでも子どもたちは毎日夢中になって遊ぶ姿を見せてくれます。
退屈しないんだろうか?
変わらない園庭をどんな風に見ているんだろう?
そんなことを考えながら、遊んでいる子どもたちを眺めることがあります。
でもよく考えると、子どもたちは成長するたびにできることが増えていきます。鉄棒にぶら下がることしかできなかった子が、大きくなるとくるくる回ることができるようになります。憧れのまなざしを向けることしかできなかったツリーハウスも、力がついてくれば登って遊ぶことができるようになります。
また最近は毎日のように畑で採れた夏野菜を見せてくれるんです。一昨日はキュウリとカボチャ、昨日はキュウリとスイカを誇らしげに見せてくれました。これも当たり前のことですが、植物は毎日変化します。畑の野菜は次々と収穫できる状態に成長します。たくさんある木々の様子も変わります。見ているだけでも変化はあるし、収穫など積極的に関わるとさらに変化を感じやすくなります。
そして遊ぶ友達も変化します。同じ遊びをしていても、一緒に遊ぶ相手が変わるだけで全く違った遊びになるものです。似たような発達段階の子と遊ぶと競い合う楽しさが生まれますし、発達段階の違う子と遊ぶ場合は教えたり教わったり、刺激を与えたり受けたりといったことがでてきます。
サラッと見ると、広さも内容も変化のない園庭に見えてしまうかもしれませんが、その一つ一つをじっくり眺めると、一つとして変化のないものはありません。だからこそ子どもたちは夢中になって遊んでいるわけで、だとすると私たちも「もっといい園庭の環境を」と考え続けなければ!と思わされます。
園庭の様子を眺めながら考えていることを、そのまま書いてみました。
ただそれだけの内容です。
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