2018年11月24日

おたのしみ会が終わりました

おたのしみ会が終わりました。

この行事の目的は、子どもたちの言葉と表現の発達を保護者に伝えること。何か特別なことを仕込んで披露するようなことはありません。そのため拍手喝采のような場面はありませんが、「大きくなったなあ」とじんわり染み込んでくるような、そんな場面は数多くあったのではないでしょうか。

ここで見ることができるのは、子どものそのままの姿です。ですが、当然子どもの全てではありません。たくさんのお客さんを前にして、いつも以上に力を発揮する子がいれば、萎縮してしまう子もいます。見てもらっていることでギアが何段階か上がり、いつもはあまり見ることのない姿を見せる子もいます。そんな様々な心の動きを見せる子どもを出来不出来の基準で見ようとすると、正しく見ることはできません。

私たち保育者や保護者は、子どもたちの見せる姿から心の動きを推し量ったり、そこまでどんな体験をしてきたか、今日の経験が今後の活動にどうつながっていくかを想像したりすることが大切だと思っています。そんな目を真っ直ぐに向ける大人がいる環境が、子どもの成長(言葉や表現も)を促してくれます。

今日のおたのしみ会は、そんな思いの保護者に支えられた楽しい会だったと思います。子どもたちの姿に感動し、保護者の温かい気持ちに触れることのできた、とても嬉しい時間でした。



2018年11月15日

2018年11月

【中間選挙】
アメリカで中間選挙が行われました。正確には上下両院議員の選挙なのですが、大統領の4年の任期の中間に当たる期間に行われる選挙であるため、上院、下院ともに大統領の政党(今回は共和党)が支持されるのか、それとももう一方の政党(民主党)が支持されるのかによって、大統領が行ってきた政権運営がどう評価されているのかを判断する指標にもなるようです。この仕組みはおもしろいですね。中間で必ず振り返りが行われる仕組みになっていることによって、ダラダラと政権運営が行われるのを避けることができます。花の村では監査や実地指導などがそれに当たるでしょうか。チェックを受けるのは大変なことではありますが、その機会が定期的に訪れることによって、運営の再点検、書類の確認や見直しは確実に行われることになります。監査の結果だけでなく監査自体も前向きに受け止め、積極的に改善を行っていくきっかけにもしてもらいたいと思います。

【子育て支援センター】
あさりこども園の子育て支援センターについて少し紹介します。現在OさんとSさんが担当スタッフとして活動してくれているこのセンターは、こども園に入園していない人も利用でき、今年度は既に延べ260組を超える利用があります。子育て中の保護者の孤独感や不安を緩和し、子どもの成長を支援することが目的で、担当スタッフが中心となり、あさりこども園やさくらこども園の施設を利用しながら活動しています。平成14年に子育て支援センターがスタートして以来、担当スタッフは何度か変わってきましたが、そのたびに活動の形が変化していくのがおもしろいところです。

【新たな取り組み】
今年度の新たな取り組みとして、例えば「コーヒーの淹れ方講座」があります。江津駅前のカフェ「K Stand Talking」さんに協力依頼し、子育て中でも(だからこそ)コーヒーを楽しむ時間を持ってもらいたい、こども園の簡易カフェで子どもが動き回ることを気にせずゆったりと会話を楽しんでもらいたい、そんな思いから企画してくれました。Oさんに支援センターの仕事について聞いてみると「とても楽しい」「新しいイベントもどんどん企画していきたい」と話してくれました。その気持ちは利用する方に自然と伝わっているし、今のセンターの楽しい雰囲気につながっていると思います。

【変化と挑戦】
監査以外にも変化のきっかけにできることはあります。子育て支援センター以外でも新たな取り組みへの挑戦は行われています。変わっていくこと、挑戦していくことは今の花の村に欠かせないことです。みなさんからの積極的な提案を期待しています。

2018年11月9日

反省

真っ先に取り組むべきことをほったらかしにして、余裕があるときにやればいいこと(割と手軽に達成感が味わえるのがまたタチが悪い)に目一杯時間を割いていたことに気づかされたときって、結構落ち込みますよね。今日はそれを何度も体験しました。

取り組んでいたことがちょっと上手くいかなくて、かなり時間をかけてやったのにー!って悔しい思いをしたときにふと思ったのが、「今こんなに時間をかけてやるべきことだったのか?」ということでした。

力のなさを他人に指摘されイラッとしたけど、そのとき思ったのが「じゃあイラッとするだけのことをやってたの?」「違うことにばかり力を注いでたから当然でしょ?」ということでした。

何があったのかもちろん書かない(書けない)けど、まず自分がすべきこと以外は一旦ストップすることにします。無責任かもしれないけど、ストップしないともっともっと大きなことで無責任な結果を生んでしまうことになりそうなので。

来週と再来週は今後の大きな道を作ることになる大事な期間です。集中して取りこぼしのないようにします。

2018年11月8日

研修の機会と交流の機会

保育に関する研修会は数多くありますが、十分というわけではありません。というのも、園によって、そのときの園の課題によって求める研修は違ってくるのですが、それら全てに対応するモノがあるわけではないからです。

また、対象の職種を絞った研修、例えばリーダー研修とかは対象者がそもそも少ない上に割と充実しているんですが、大多数の保育士さん向けの研修はまだまだ十分でないと私は考えています。

そして、その保育士さん対象の研修を増やせばいいのかというとそうではないと思っていて、研修ではない交流の場、日々の悩みを自由にあげられる場、それに対して正解不正解ではなく「自分はこう考える」と発言できる場がもっともっと必要なのではないかと。

あとは園を気軽に行き来できる交流の機会でしょうか。他園を見ることで得られる刺激はかなり大きく、それは園見学に行ってもらった経験のある園長さんなら誰もが感じていることではないでしょうか。

単純に研修を増やせばいい、研修時間を長くすればいいのではなく、交流の機会を大幅に増やす動きをどうやって起こせばいいだろう?と、そんなことをずっと考えているんですが、まだこれといった方法は見つかっていません。ヒントらしきモノはいくつか思いついているですが。

2018年11月7日

愛着

折々のことばから。

物事がうまくいっているときには、家族はどうでもいいのです
佐々木正美

鷲田さんのことば
子どもが不始末をしでかした時、それを親(あるいはそれに代わる人)が「ちゃんとあやまって、始末してあげる」。親の出番はその時だと、児童精神科医は言う。子どもが困っているときはもう十分制裁を受けている。親にみじめな思いをさせたこともこたえている。だから子を叱るのでなく、やり直しのできる環境を作ってあげるのが家族なのだと。『子どもへのまなざし』から。

まさにこれが愛着関係の形だと思っていて、子どもが負の状況に陥ったときに必ず支えになってあげれば、いつでも助けてくれる安心感をもち、それが信頼関係となって子どもは安心して親から離れて遊ぶことができます。そうやって離れたときは見ていてあげていればいいんです。

来週職員が愛着関係のこととかを大きな研修会で発表することになっていて、そのことで相談を受けたりしていたので、佐々木正美さんのことばが目に留まりました。

2018年11月6日

小さな拠点作り

圏域別公聴会というものに参加してきました。私たちの住む地が抱えている課題を県の方にも知ってもらうこと、要望を届けることが趣旨だと思うんですが、こちらの準備不足もあってその点では全く役に立たず反省しています。

会の後半はグループに分かれて「小さな拠点作り」について話し合いました。人口減少&高齢化地域においては小さな拠点をつくり、みんなが複数の役割を担って活動することが求められていて、そのことを踏まえてどんな地域にしていきたいかを話したんですが、これがなかなかおもしろいものになりました。



それぞれの立場からどのように地域を見ているかが分かり勉強になりましたし、それぞれの立場からの提言もとても興味深かったです。地域づくり、関係人口づくりと最近考え続けていることは県内全体の課題であること、何より答えのないことなのでやってみるしかないことを再確認できました。

悩んでいるだけで何もできていないし、そもそも悩む方向性がこれで会っているのか不安になっていた時期だったので、立ち位置や方向性を確認するいい機会になりました。こんな会なら次回も参加したいですし、その時はもっと積極的な姿勢で臨みたいと思いました。

2018年11月5日

つくる

西村佳哲さんがこんなことを書かれていました。

自分でつくる文化

あの頃から30年ほど経って、僕らときたら買物の腕前ばかり上達している。

この言葉にハッとしました。そうだよなあ、作ること、生み出すことはどんどん苦手になって、消費者としての知恵だけがついてきた感じがします。社会が豊かになったといっても、果たして個は豊かになったのか。一人ひとりの力はちゃんとついているのか。考えさせられますね。

2018年11月4日

モノが捨てられないのは

モノが捨てられないことについて書かれたブログを読みました。

モノが捨てられないのは心の問題

モノを捨てる、整理することが目的なのではなく、心の問題に目を向け心のあり方を変えることを目的とすることの方が大事だと受け取りました。結果的にモノが捨てられるようになるわけですし、その方がいいに決まっています。

じゃあ自分の場合はどうだろう?と考えてみたんですが、そのうち使うことがくるかも…と持っていることで安心しておきたくて使いもしないモノを保管し続けていることが多いです。なければ臨機応変に対応すればいいだけですし、誰かを頼ればなんとかなると思います。多分そのへんが苦手なんでしょうね。

そんなにたくさんのモノを持っている状態ではないんですが、それでも自分の心のあり方を考えることができました。モノを持つこと、モノを捨てることを時々考えるようにした方がいいのかもしれません。

2018年11月3日

活躍

3月まであさりこども園で勤務してくれていた盆子原氏が4月から小規模保育事業『里山子ども園わたぼうし』を立ち上げました。その盆子原氏が江津市のサイトに取り上げられていることを知りました。

〜跡市を子育ての町にしたい!〜森のようちえんに出会ったことで町の見方が180度変わりました。

開園してからも何度も会って話をしているので、すごく生き生きと頑張っているのは知っていましたが、こうして取り上げられたものを読むと、あらためて「やってるなあー!」とうれしくなりました。

相談に乗っていた頃は、果たしてちゃんとやっていけるんだろうか?と正直不安でした。結構本気で心配していました。でも開園してみると余計な心配だったなと、それまでの自分の考えが間違っていたことに気づきました。彼は十分な力を持っていて、それに私が気づいていなかっただけのようです。

でもこうして力を持っている人がそれを発揮できる場を見つけ、楽しそうに活動している姿を知るのは嬉しいことですね。そんな人を1人でも増やしていくことも私の仕事なのかもしれません。たくさんいるスタッフが持っている力をまだまだ真っ直ぐに見ることができていないかもしれないので、これを機に再確認してみることにします。

いやー、それにしても嬉しいですね。同じことばかり書いていますが、本当に嬉しいです。

2018年11月2日

18名の見学者

浜田市の保育園の主任保育士さん18名があさりこども園へ来られました。午前中は保育を見学してもらい、午後はあさりこども園とさくらこども園の主任保育士が質問に答え、それに私も補足説明をさせてもらいました。とても熱心に見学しておられ、鋭い質問を積極的にされる様子を見ていると、こちらもしっかりと答えなければと気合いが入ります。

午後の話し合いの中で、私たちの保育の考え方についてできるだけ正しく理解してもらうために、自分としては結構頑張って話させてもらったように思います。どのようなことを話したかをここに書いておきたいと思ったんですが、まだそれを正しい意味のまま文章にする力量がないことに気づきました。自分で納得がいく文章にできるようになったときにあらためて書こうと思います。話すことはできるけど文章にはできない。これってまだ自分のものになっていない証拠なんでしょう。もっと勉強します。

とにかく18名の主任さんたちに来てもらったことで、私も職員もとてもよい勉強になりました。こうした機会を作ってもらえていることに感謝しています。

2018年11月1日

仕事を楽しむ

ポール・マッカートニーのインタビュー記事を読みました。

ポール・マッカートニーが日本で語る、感受性豊かな若い人たちへ

インタビューの中の「仕事を楽しむ」「情熱を持ち続ける」という話を読んでいて、こういう思いを大事にしたいなあと思いました。

ポールの100分の1、いや10000分の1でもいいから、今の仕事をどう展開させてやろうかとワクワクしながら取り組めるようにしたいです。そして、若い人たちが仕事に情熱を持って楽しめるようにするために何ができるのかを、仕事の仕組みとして作り上げていくことも大事だと思います。明日はその立場にある方たちと話をする機会があるので、そのことについてみんなで考えることができるといいんですが。

それにしてもポール・マッカートニーはステキな方ですね。