2013年1月17日

No.278  ごっこ遊びゾーンが変わっていきます

突然ですが、3,4,5歳児の「ごっこ遊びゾーン」を変化させていくことにしました。ロフトの下を中心に使っていた、あのゾーンです。どのように変化させていくかは、まだまだ始まったばかりなので全てを説明することはできませんが、どのような考えで、どのような方向に進んでいく予定か、そのことについて書かせてもらいます。

まずは0,1,2歳児のごっこ遊びゾーンの話から。ごっこ遊びとは英語でロールプレイング(role playing)といい、そのまま日本語に訳すと「役割演技」となります。子どもたちは何かになったつもりで遊ぶ、このごっこ遊びが大好きです。子どもは周りのものをよく見て、それを真似るということをしますが、そのことを通していろんなことを学んで成長していきます。まずこの時期に何を見て真似るかというと、家族の姿、特に食事を代表とする家庭の営みです。子どもたちが目にする大人の生活の中で最初に意識的に体験するものがみんなで食事をする場面であり、その次に料理でしょう。そんなことから、子どもたちは1つのテーブルを囲んでみんなで食事をする真似をし、それを料理する人の真似をします。これが「ままごと遊び」です。まずはこの遊びが十分に体験できるように環境を整えています。これが0,1,2歳児の環境です。

そして3,4,5歳児は次の段階として、自分の体験する世界の広がりに合わせて、外の世界の真似するようになります。家から外に出ていき、いろいろと地域の人と出会い、そして様々な仕事があることを知っていきます。そして外の世界の大人の姿を真似して遊ぶようになります。これが「ごっこ遊び」です。もちろん「ままごと遊び」も「ごっこ遊び」の一部ですが、今までの3,4,5歳児のごっこ遊びゾーンに置かれていたモノは「ままごと遊び」のためのものが中心で、外の世界の様々な仕事を真似して遊ぶには十分な環境ではなかったと気づきました。そこでみんなで話し合い、変えていくことにしたわけです。

子どもたちにも話し合ってもらった結果、病院と美容院をやってみたい!ということ声があがり、今そのために必要な道具などを子どもたちが製作ゾーンで作っているところです。0,1,2歳児で十分にままごと遊びを楽しみ、そして3,4,5歳児でグッと広がった世界のごっこ遊びが楽しめるような、そんな環境へ変化させていく予定です。この様子はまたお知らせしていきますね。

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