2014年8月1日

No.356 服装やあいさつのこと

まだ整理できている話ではないのでややこしいですが、じっくりと考えていきたいと思うことについて書いてみます。服装やあいさつのことについて。

あさり保育園では、保育者の服装について、例えば「ジャージでないといけない」とか「エプロンをつけないといけない」などと具体的に決めているものはありません。あるとすれば、例えば「子どもの鼻水とかをすぐに拭いてあげるためのティッシュなどを入れておけること」「嘔吐物がかかったりした際にすぐに着替えられること」といったことです。それができるのであれば、どんなに高価なドレス(表現が古いかも)とかでも構いません。また、プール遊びの際は保育者も一緒に入るのですが、その時の服装も水着着用と決めているわけではありません。ただ「子どもが水をかけてきたときに、楽しさを共有するためにすぐに水をかけ返せること」「子どもが溺れたときにはすぐに水に飛び込んで助けることができること」といった条件を満たせるものでなければいけません。それらが問題なくできるのであれば、スーツでも構わないわけです。

以上のことでわかってもらえると思いますが、具体的に○○でないといけないと決められたことに従うのではなく、その場面で大事なことは何かを考え、その上で自分はどんな服装をすべきかを決めてもらえばいいと考えています。これは保育者に限ったことではなく、子どもたちに対しても同じ思いでいます。例えばあいさつについて。あいさつは大事なのですが、例えば登園してきたときに「おはようございます!」ときちんとした姿勢で元気に大きな声で、といった形を求めるのではなく、「登園した喜びを表現できること」を求めたいと考えています。言葉の話せない子であれば「あー」とか「うー」でもいいですし、ニコッと笑顔を見せてくれるだけでも構いません。恥ずかしがり屋の子であれば保護者の後ろに隠れてしまったり下を向いてしまったりするかもしれませんが、それも表現だと思っています。大事なのは「登園してきたことを喜び、それを自分の方法で表現する」ことです。

形も大事なのは承知しています。でも形だけを強制されてできるようになっても、強制されない場面ではあいさつができないのであれば意味はありません。朝保育園にやって来て友だちや保育者を見て、今日は何をして遊ぼうかといった期待から沸き上がってくる感情を、その子なりに表現してくれるようになればいいなあと思っています。そのためにも、明日への期待を持って帰れるようにすることや、登園した喜びを表現してくれた子の気持ちを受け止めることなども大事なんですよね。

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