
水曜日には運動会の予行練習が行われ、先週の全体練習同様、子どもたちはそれぞれに意欲的に取り組む姿を見せてくれました。その予行練習の中で印象的な場面があり、当日も保護者のみなさんは見ることのできない場面かもしれませんので、ここで紹介させてもらいます。それは出番を待っている子どもたちの様子です。
自分たちの競技が近くなるとスタート地点近くに集まって待つのですが、その時のぱんだ組の様子が上の写真です。出番はもう少し先なのですが、楽しそうに会話をしながら並んで待っていました。保育士に確認すると、特に何か指示をしたわけでもなく、自然とこのように並んで待っているとこのことでした。こういう姿になるためにはいくつか条件があると思っています。まずは自分たちの出番がいつなのか、これから何が行われてどうなるかが分かっていて見通しが立っていること。見通しが立っていないと大人でも不安になりますよね。

そして、今から行われることに楽しさを感じていること、そのことに向けて意欲を持っていることが大事です。もしも強制されてやっているとしたら、楽しそうな表情で待つことは難しいはずです。もちろんその日の気持ちによっては純粋に楽しさを感じて…というわけにはいかないこともあると思います。でもこの時の様子を見ていて、今回の運動会に向けての取り組みが子どもたちに難しいことを練習させるようなものではなく、今できることを見てもらうための内容になっていること、そして主体的に取り組むことができる進め方を保育者が工夫してくれたことを感じました。上の写真のくま組も、写真はありませんが他の組の子どもたちも同じです。運動会当日にこうした出番を待つ様子を見ることができれば、その心情なんかも想像してみてください。子どもたちの思いが感じられると楽しいですよ。
話は変わりますが、運動会の記念品としてがんばった子どもたちに特製のメダルを渡すことにしています。子どもたちのがんばりを讃えるメダルですので、一人ひとりに渡すことを計画しています。そのため少し時間はかかりますが、「よくがんばったね」という気持ちをみんなで子どもたちに届ける場にしたいと思っています。
「保育士は毎日どんな仕事をしているんだろう?」
「保育士は大変だって聞くけど実際はどうなんだろう?」
「保育士の仕事は自分に向いているんだろうか?」
誰でも知っているようで、意外と知られていないのが保育士の仕事かもしれません。保育士の仕事に興味がある方や、今まさに保育士を目指している方。そんな方には、保育士の仕事や保育園のことを実際の体験を通して知ってもらう「保育士体験」をオススメします。
あさり保育園・さくら保育園では、子ども主体の保育、環境を通した保育を日々実践しています。自発的に活動することで日々成長し、様々な学びを得ている子どもたち。その自発的な活動のためのキーワードは『楽しさ』です。子どもたちが楽しさを感じて活動できるよう、保育環境や保育方法を考える際に保育者自身も楽しむことを大切にしています。
保育士体験の場を活用してあさり保育園・さくら保育園の保育の形に触れていただき、子どもも保育者もどのように保育を楽しんでいるかを感じてみてください。そして、保育は夢のある楽しい仕事だということを確認してもらいたいと思っています。
体験スケジュールおよび内容

保育士体験でできること
1)保育士の仕事が分かる
1日の保育の中で保育士が何を考え、どう行動しているか。実際に見たり話したりすることで保育士の仕事が分かります。
2)専門性に触れる
子どもの発達を理解して次の環境を用意したり、意図をもって子どもたちに活動を任せてみたり。保育士の専門性に触れることができます。
3)貴重な実体験
たとえ1日限りの保育士体験だとしても、話を聞くだけでは決して分からない保育の仕事に触れることは、保育に関心のある人にとって貴重な体験になるはずです。
4)表からでは見えない仕事を知る
例えば、保育園で頻繁に行われている話し合い。クラスの枠を超えて行われる日常的な話し合いはチームで保育を行う上では欠かせないことです。そんな様子も見ることができます。
5)“なじみの保育園”ができる
一度保育園に来てもらった人は、立場は違っていても同じ保育者です。共に保育する仲間として何度も足を運んでもらいたいと思っています。あなたにとっての“なじみの保育園”をつくってみませんか。
○期間:月曜日から金曜日のいつでも
※日数は自由に決めて下さい。
※保育園の行事等の関係で日程の変更をお願いすることもあります。
○費用:250円(食費です。ごはんは子どもたちと一緒に食べてもらいます。)
○定員:1日2名まで
○対象:今まさに保育士の仕事を目指している方、保育士の仕事に興味がある方など
○体験先:①あさり保育園 TEL:0855-55-1024 島根県江津市浅利町336-4
②さくら保育園 TEL:0855-55-0017 島根県江津市後地町843
●申し込み方法について
・保育士体験を希望する日程を電話でお知らせください。
・申し込みの際に、お名前と連絡先もお知らせください。
・体験をキャンセルする場合は、体験予定日の1週間前までにはお知らせください。
●参加費の支払いについて
・当日の朝にお支払いいただきます。お釣りのないように準備をお願いします。
保育士体験のチラシはこちら

もくもくの日の活動が始まったのは2011年7月。あさり保育園の保育目標「自然に生かされる保育」を深めるため、そして子ども自らが興味・関心をもって取り組むことを更に促すために、園外の自然の中での活動をスタートさせました。ドイツの森の幼稚園や鳥取県智頭町の「まるたんぼう」という森の幼稚園の取り組みを参考にさせてもらい、試行錯誤しながら形を作り上げてきました。五感を使った体験が豊富にできる自然の素晴らしさを改めて感じましたし、そこで自発的に活動する子どもたちの姿を見て子どもの持っている力を再確認することができました。
そうやってスタートしたもくもくの日ですが、少しずつ活動が変わっていくことになります。森の幼稚園を参考にしてスタートしていたため「森の中」での活動が中心でした。でも、五感がより刺激され、多種多様な動植物に出会える森を目的とするのであれば、例えば三瓶山などの方が環境としての面白さは遙かに上だと思います。なんといってもアチラは国立公園ですしスケールが違います。それでも三瓶山を選ばず「浅利町にある」森に拘ったのは、江津市浅利町にある環境で楽しく遊ぶことを通して、自分はこの地域の一員なんだという所属感を持ってもらいたかったからです。所属感は情緒の安定には欠かせないもので、自発的な活動の支えになってくれる大切なものです。
そんな思いから地域での活動の意味について話し合いを重ねるにつれて、それまでは「森の中」での活動がほとんどだったのが、徐々に「町の中」での活動も加わり幅が広がっていきました。五感を使うことや自発的な活動を大切にすることは変わりませんが、浅利町にある仕事に触れることや生活している人と関わることを増やしていきました。社会には様々な人がいて、様々な仕事がある、そんなことを感じてもらいたいという思いからです。そして活動の変化に合わせるように、もくもくの日のことやその目的を理解してくださる地域の方が増えていくことになります。今では多くの人に協力してもらいながら、浅利町というエリアの中でおもしろい体験をたくさんさせてもらっています。
もくもくの日の変化について簡単に書いてきましたが、この春からまた少し違った視点で取り組みの整理を始めています。もくもくの日の活動は決して特別なものではなく、私たちが深めていきたい保育の1つの形に過ぎません。その意味を保護者のみなさんに分かりやすく示せるようにと準備を進めているところです。もうちょっと先のことになると思いますが、今から宣伝をしておきます。お楽しみに。
以前のもくもくの日の写真は下のリンク先で見ることができますよ。
もくもくギャラリー