2014年9月18日

No.362 子どもの運動について




運動会の全体練習が水曜日に行われました。練習といってもそこで子どもたちの動きを鍛え上げるようなことは一切無く、子どもたちの運動面の成長を感じてもらいやすいものになっているかを確認することが中心です。今回の練習と来週の予行練習とで、27日の運動会の内容を最終的に作り上げていくことになります。

運動会は子どもたちの成長を見てもらうことが大きな目的ですが、それだけのものではありません。この日に体験することが次の活動につながり、そして成長につながっていくものにしていくべきだと考えています。成長につながるということは、やらされて取り組むのではなく、自発的に取り組むことが大事です。なので、体を動かしたくてウズウズするような当日までの雰囲気作りも工夫していますし、思わず体を動かしてしまうような仕掛けもいろいろと計画しています。そういったことも感じてもらいながら、子どもたちの当日の姿を一緒に楽しみたいと思います。





水曜日の全体練習を見ながら子どもの運動について考えていました。運動というと私たちはイコール筋肉を鍛えると考えたりしますね。でも、例えば鉄棒の運動の場合、小学校高学年くらいになると腕や腹筋を鍛えたりする意味もあるようですが、筋力のつかない乳幼児にとっての目的は違います。逆上がりができるようになる子を見ていると、筋力がついてできるようになるというより、体の軽さや俊敏さで回っていることが分かります。では何が目的なのか?保育園では鉄棒にぶら下がってユラユラと揺れることを楽しんでいる姿をよく見かけます。日常にはない揺れや回転による不安定さを体験することが、乳幼児の鉄棒遊びの目的にはあると思っています。





そしてもう1つはバランスをとること。運動会では様々なタイプの平均台を渡る場面があります。普通の平均台だけでなく丸太や竹でできたものがありますし、その長さや傾き加減も様々で、それらを上手くバランスをとりながら渡っていきます。これは普段の遊びでも見られる姿ですが、このバランスをとる力は非常に大切です。様々な運動の基礎になる力ですし、当然転んだりすることも少なくなります。これらの力を子どもたちがつけてきていること、そしてそれを楽しみながら取り組んでいる様子を見てもらいたいと思っています。

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