2012年4月7日

シグナルを適切に受信する

副園長のご主人はいつもおもしろい情報を届けてくれます。
「この本はおもしろかった」と本を届けてくれたり、
「この雑誌の記事はなかなかおもしろい」と
付箋をつけた雑誌を届けてくれたり、
ときには講演会の講演内容をまとめたものを届けてくれたり…。

しかも私が好む話題をよく知ってくれているようで、
届くモノの全てがおもしろいんですよね。
おかげで視野を広げることにもつなげられてるし、
そのことがヒントになって行動を起こしたことは何度もあります。

で、一昨日届いたものもかなりおもしろいモノでした。
「おむつ研究」は「コミュニケーション研究」である、という話。
おむつのことが中心の内容なんですが
おむつのことはちょっと置いといて、
こんな文章が頭に残りました。

『新生児が生まれた最初の数週間のあいだに
「私の発信するシグナルは(ごくわずかな身振りや身体の震えや
体温の変化だけで)適切に受信された」という経験をすることは、
その後の人生における対人コミュニケーションへの信頼の深さに
決定的な影響を与えるだろう。…これがそれから後の子どもの人生に
どれほど揺るぎない基礎を与えることになるであろう。
どれほどの「余裕」と「お気楽さ」と、「好奇心」を
もたらすことになるであろうか。』


最初の数週間と言わず、どの時期の子どもも
「シグナルを確実に受けとってもらえた」と感じられることで
自発的な活動につながっていくし
新しい世界への挑戦意欲につながっていくと思っています。
また、ここで書かれている「余裕」「お気楽さ」「好奇心」、
これも大事な力なんでしょうね。

大人が子どもに何をしてあげるかということの前に
まずは子どものシグナルに気づき、確実に受けとること。
これが子育てでもっとも大切なことなのではないか、
保育園で子どもたちの姿を見てきて強く思っていることです。

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