これは“ストレスに強くなるために”と、社会福祉法人花の村(あさり保育園の運営母体です)の本部に最近貼られている標語です。「何事も完璧にやろうとしたら、落ち込むこと、不安になることが増えるばかりです。野球は3割で優秀なバッターです。失敗していいんです。気を楽にしていきましょう。」とも書かれています。仕事に限らず、子育てにおいても『完璧主義をやめましょう』は大事なことですよね。完璧にできればそれに超したことはないですが、思い通りにいかないことが多いのが子育てです。完璧な子育て、完璧な親にとらわれすぎてはいないか、余裕を持てているか、時々自分自身を振り返る必要があるなあと感じています。
無理やり野球つながりで話を広げると、子どもの知的好奇心を育てるために『子どもとの会話は「4打数1安打」で』という話もあります(コチラで紹介されています→http://otoyon.com/archives/2835)。東京大学名誉教授の汐見稔幸氏が、著書『本当は怖い小学一年生』の中で書かれていることです。
『子どもの知的体力(※知的好奇心のこと)を伸ばす会話について、もう少し続けよう。ここにはルールがある。まず、子どもの話を「聞く」「共感する」。そして一緒に「考える」。そしてあなたならきっとできると言って「励ます」。この四つをきちんと励行するのが重要だ。頭文字をとると、「KKKH」。これを野球風に解釈するとKは三振、Hはヒットだから「四打数一安打」というわけだ。』
野球ではスコアブックに試合の経過を記録します。三振をK、ヒットをHと記録するので、「KKKH」と記録してあったら、4回打席に立って、3回三振して、1回ヒットを打った、つまり4打数1安打ということになります。
そして
『会話のコツは、ふわっと受け止め吸収するスポンジの部分を増やすこと。それが四打数一安打のルールだ。』
とも書かれています。
会話にも余裕が必要だということですね。
どちらの話も、大人の強い思いを押し付けすぎないという共通点があるように思います。子どもはこうあってほしいとか、こんなことをしてあげたいとか、そんな大人の思いがつい強く出てしまうのも分かりますが、まずは子どもの思いに耳を傾ける、そんなちょっとした余裕を持って接することが子どもの成長を促し、そのことで大人もうれしいし楽しい、そういうことなんでしょう。分かっちゃいるけど…な話かもしれませんが、ゆっくり考えたいことですね。あれこれと忙しい時期なので、あえてこんなことを書いてみたくなりました。
さて3月は25日の卒園式、それが終わると認定こども園への移行が待っています。その前に来年度の職員体制の発表もあります。来週のひとりごとで発表しますので、あと1週間、いろいろと想像しながら待っていてください。
0 件のコメント:
コメントを投稿