2019年4月15日

2019年4月

【事業方針】
新年度がスタートして2週間が経ちました。事業方針発表会で『「ひとり」を大切にする』『地域とのつながり』『持続可能な運営』の3つの方針について説明しました。花の村が今後も地域に必要とされる事業を継続していくためには、この3つを全員が考え続け、できることを行動に移していくことが欠かせません。各事業所のリーダーが具体的な取り組みの計画を立ててくれていますので、そのことと合わせて定期的に確認する機会を設けるようにしてください。事業所ごとの強みを生かした取り組みを行い、事業所間の情報交換も行って刺激し合える関係をより強いものにしていきましょう。

【メキシコ料理屋の店長】
少し前ですが、知り合いに連れて行ってもらったメキシコ料理屋で、そこの店長と話をする機会がありました。その店長は料理屋以外の活動も精力的に行っていて、今は空いた時間にデイサービスセンターで介護の仕事もしているそうです。「髪をドライヤーで乾かすときも、こちらの声のかけ方ひとつで利用者の表情が全然違ってくる。もっと笑顔になってもらうためにどんな関わり方をしようかと考えているだけですごく楽しい。介護の仕事がこんなにやりがいがあっておもしろい仕事だとは思っていなかった。」「介護の仕事は社会にとって絶対に必要な仕事で、しかもこんなにやりがいがあるのに、それを業界が十分に発信できていないのがもったいない。」と話しておられました。

【「中の人」にならないと】
介護や保育は特に、それが必要な当事者になるか、仕事として関わる「中の人」になるまでわからないことが多すぎます。でも、そもそも「中の人」にならないとわからないこと自体が問題ありだと思っています。介護の仕事も、保育の仕事も、児童クラブの仕事も、どれも社会にとって必要な仕事なのですが、まだ社会全体には十分に知られていないのが現状です。それを変えていくためには、中身をオープンにして興味を持ってもらおう、この仕事の意味を正しく理解してもらおうと、まず「中の人」がその意識を強くもつ必要があります。地域の人との接点を多くしたり、ハナハナ新聞を多くの人に届けたりすることも、私たちの仕事を伝えることにつながります。私たちの仕事を外に発信することを意識して、今ある取り組みの見直しもしていきましょう。

【ゴールデンウィーク】
4月の終わりから今年限りの特殊なゴールデンウィークがスタートします。例年とは違う祝日が加わったことに対して、花の村としては事業所ごとに様々な対応をとることにしました。不規則なスケジュールとなるため苦労もあると思いますが、いつも変わらない準備をして臨んでください。よろしくお願いします。

2019年4月3日

Kさんのブログ

尊敬し、モデルとして学ばせてもらっている園長先生がたくさんいます。その中の1人であるKさんが、この4月から新たに保育園を開園されました。開園まで決してスムーズに進んだわけではなく、工事等が計画通りに進まずかなり大変だったと聞いていました。そして開園した今も、様々な課題に向き合いながら、少しでも早く目指す状態にもっていこうとしておられるんだと思います。そんなKさんが書かれた今日のブログを読んで、感動してしまいました。

千代田せいが保育園 園長の日記「保護者会と楽しい給食」

大変な状況にあると、どうしても余裕がなくなります。余裕がなくなると目の前のことを深く観ることができにくくなります。そう思っていたんですが、Kさんは違いました。ビックリするほど子どもたちのことを深く観ているし、保護者に対しても深い思いを持って向き合っているし、すごく優しくて温かい言葉でメッセージを発信しています。とても真似できそうにありません。

このブログは園の保護者に向けて書かれたものですが、その枠を超えて、全ての保護者に読んでもらいたい内容です。やはりすごい方です。

このKさんは、2015年に保護者講演会の講師でお呼びし、お話をしてもらいました。そして今年は保育者向けの研修会の講師をお願いしており、6月に江津へ来られます。保育者のみが対象の場しか用意しなかったことを後悔しています。

広報誌

〈新しいブログはこちら〉

法人が運営している事業は、地域の人に知ってもらい、支えてもらって成り立つ仕事が多いため、広報活動はやり過ぎて困ることはない。ということで、年2回だけど、ハナハナ新聞という広報誌を発行しています。どんな事業を行っているかを知ってもらうことだけじゃなく、どんな人にどんな風に関わってもらい支えてもらっているかを知ってもらうことも目的としていて、表面の写真はいつもお世話になっている人を紹介させてもらい、裏面は事業所と地域との関わりを取り上げています。記事は各事業所の編集委員が書いてくれているため、それぞれの記事にその人の特徴が表れ、毎回違った雰囲気になってます。

法人の事業所だけでなく、市内のあちこち(お店とか病院とかカフェとか、その他にもいろんなところ)にも置かせてもらっているので、見かけた方はぜひ手にとって読んでみてください。



2019年3月23日

ラグビーの話

ラグビーの日本代表の試合をとても気持ちよく見ることができている理由について考えてみました。おそらく一番の理由は、外国人選手が当たり前のように溶け込んでいること。その人たちを特別視したり、日本人選手と区別したりする解説もありません。とっても自然です。これが他のスポーツだとそうはいきません。どのスポーツがとは言いませんが、出身がどことか国籍がどことか、そんなことを殊更に強調したり、それによって評価が変わったりするのを見ていると、なんだかなあと思ってしまいます。でもラグビーはちょっと違っていて、当たり前のように混ざり合っています。その雰囲気が、観戦していてとっても心地よく感じます。



ラグビーに外国の選手が多いことについては、いろんなサイトで説明されています。例えばこことか。
「ラグビー日本代表に海外国籍の選手が多い理由と代表資格について」

「他国での代表歴がない」ことが前提で、かつ、次のいずれかの条件を満たすことが必要です。
・出生地が当該国
・両親または祖父母のうち一人が当該国出身
・当該国に36ヶ月以上継続して居住している

3年以上継続して生活をしていると代表資格が与えられるわけです。国籍とかは関係ありません。その国の代表としてプレーしたいと考えて移り住み、チームもその人を必要とすれば資格が与えられる、何とシンプルなルールなんでしょうか。とても自然なあり方のまま他国の代表としても活躍することができ、それを周りも自然と受け入れ何の区別もなく応援しているラグビー界の環境は、それでも中では問題もあるんでしょうが、とても心地いいです。

外国人労働者の話が盛んに出ていますが、働きたい&働いてほしいの関係だけでなく、もう一歩進めて、住みたい&住んでもらいたいの関係になっていけばいいのにと思います。外国人労働者という枠で考えるのではなく、地域の一員として受け入れることができれば、問題は多くてその解決にはとてつもない時間がかかるだろうけど、最終的には心地よい関係を築くことができるんじゃないかと思っています。助っ人外国人のような受け入れ方ではなく、チームの一員として自然に受け入れる形を、私たちはラグビーから学ぶ必要があるんじゃないでしょうか。

今日は卒園式がありました。大きくなった子どもたちの姿を見ながら、ラグビー日本代表のような関係が当たり前の地域の中で子どもたちが生活できるようにしていきたい、そんなことを考えたりもしていました。



2019年3月15日

2019年3月

【感謝の気持ちを持って】
『法人の窓口であることを意識し、利用者や地域の方に支えられていることへの感謝の気持ちを持って対応することを心がけます。』これは20日(水)に行われる事業方針発表会で発表される事務部門の内容の一部です。法人本部は合歓の郷内にあり、そこに来られる方やかかってきた電話に一番多く対応するのが事務部門です。その時の対応でどのような印象を持たれるかによって花の村のイメージが作られるといっても過言ではなく、だからこそ「多くの方に支えられている」ことに対して感謝の気持ちを伝えられるような対応を心がける、そんな事務のみなさんの思いが詰まった言葉だと思っています。

【花の村の窓口】
この思いは事務部門だけが持っていればいいものではなく、どの事業所でも、どの人にも大切にしてもらいたいことです。私たちの仕事は様々な方に支えてもらって成り立っています。介護や保育、育成事業を利用されている方々がそれを必要としているのは間違いないですが、その方々に選んでもらっていることで私たちの仕事が成り立っているのも事実です。だからこそ、選んでもらっていること、必要としてもらっていることに対して感謝の気持ちを持ち、その気持ちを言動で伝えていくことを花の村の対応の基本としていきましょう。みなさん一人ひとりが花の村の窓口です。みなさん一人ひとりの行動を通して、利用者の方々だけでなく地域に対しても、花の村の思いを発信していきましょう。

【模様替え】
合歓の丘の事務室の模様替えが行われました。HさんとMさんが中心になって行われたこの作業は、以前からの課題を何とか改善したいと考えてのことだったようです。PCの向きが良くない、コピー機が使いにくい場所にある、書類の整理に困っている、来客者対応のスペースがないなど、結構な課題を抱えていたようですが、それらが今回かなり改善されたようです。実際に事務室を見せてもらいましたが、変更の意図が明確に伝わってくるレイアウトになっていて驚かされました。現状の課題を明確にし、事業所全体の仕事をスムーズに進めるために行った今回の模様替えは、周囲に好影響を与えるはずですし、かけた労力以上のものが返ってくるはずです。①課題を見つけてリストアップし、②改善策を考え、③実際に改善してみる。合歓の丘の例はこの典型ですが、他の事業所でも模様替えに限らず仕事の手順や内容など、上記の流れで積極的に見直しを行ってみてください。課題を明確にするだけでも大きな前進ですし、少しの変化だとしても、そのことによって隠れていた課題が見えてきたりするものです。見直すことに躊躇したら、合歓の丘事務室へ足を運んで刺激を受けることをお勧めします。

2019年2月24日

達成感を味わえない苦しみ

最近読み始めた漫画『ミステリと言う勿れ』がおもしろいです。その漫画の3巻ではこんな話がありました。
父親たちを集めてある実験をした。
簡単な計算問題か何かのペーパーを渡して「1時間以内に解け」と。
「そんなの簡単じゃん」とやり始めたところに、
数分おきに主催者が電話をかけたり話しかけたりして邪魔をする。
父親たちはだんだんイライラしてくる。
結局誰も時間内に全問を解くことができずに父親たちは怒り出した。
「こんなに邪魔されたら何もできない」
そこで主催者が言ったそうです。
「これが子育てをする母親たちの毎日なんです」
達成感を味わえないその苦しみ。
父親たちは黙ったそうです。

家にいて家事と子育てをすることが本当に簡単で楽なことだったら、
もっと男性がやりたがると思う。
でも実際はそうじゃない。
ということは、男性にとってしたくない、できないことなんです。
なのになんで女性にとって楽なことだと思うんだろう。


作者の田村由美さんを尊敬します。こういう視点がもっと出てこないといけないと思うし、共感する人が増えてほしいと思います。

2019年2月20日

2月19日(火) 会議

2月19日(火) 市の新庁舎整備事業に関する意見交換会。

ユニバーサルデザインについての意見を聞くことが主な目的であり、専門家の方がたくさんおられ、その方々の視点に「なるほど!」と思わされることの多い時間でした。その中で出てきた渋谷区役所新庁舎の案内板や階段の手すりに使われている点字の話は特におもしろかったです。

目で指で「読める」点字=若手デザイナー発案、庁舎に採用

発案者の高橋鴻介さんは、読める点字を配置することによって「見えない人と見える人の世界を同じツールでつなげたい」とのこと。見える人と見えない人をつなぐという発想はとても興味深いし、意識を変えれば今までつながっていなかった人たちをつないでいくことができる可能性を感じました。モノにも意図を込めることができ、そのモノを通して関係性を変えていくことができる。環境構成の際のヒントにもなります。

2月18日(月) 会議

2月18日(月) しまね災害福祉広域支援ネットワーク会議。

2018年7月の豪雨災害時に岡山DWAT(Disaster Welfare Assistance Team = 災害派遣福祉チーム)がどのような活動をしたか、その報告を聞かせてもらいました。具体的な活動はもちろん勉強になることが多かったけど、相談コーナーを設けた際に「みんなピリピリしてるけど、ここ(相談コーナー)の人たちはニコニコ対応してくれるからホッとする」と被災された方から言われたという話が特に印象に残りました。

大変な状況の中でニコニコしているのは覚悟のいることだと思っているんですが、その存在に助けられる人がいるのはいろんな災害時の話の中でもよく聞かれることです。空気を読みすぎず、自分の考えに素直に従って行動し、そのことによって全体に貢献しようとする、そんな行動が周りの人にも当たり前のこととして受け入れられるように、こういった事例が共有され浸透していくといいですよね。

2019年2月15日

2019年2月

【現場で考える】
『杜に寄り未知プロジェクト(合歓の杜に気軽に寄ってもらえるように、分からないことを知っていき知識を得ていけるようにという意味)』が動いています。合歓の杜を利用した介護体験や相談事業の実施を目指し、介護部門だけでなく保育部門の職員も参加して、専門的な意見と一般的な意見をバランスよく混ぜながら話し合いを進めてくれているようです。1月のプロジェクトの様子を少しだけ見せてもらったんですが、この時は実際に合歓の杜を使い、玄関の高さや通路の広さはどのような状態がいいのか、活発に話し合われていました。どんなことにも言えますが、実際に現場を見たり使ってみたりして初めて分かることがあります。分かっていたことでも、さらに深く分かることもあります。プロジェクトに限らず日々の話し合いにおいても、実際の現場で考える、実際に使ってみて考えることを大事にしてもらいたいと思います。

【全体の底上げ】
デイサービスセンター合歓の郷のJさんが、江津市の介護部会で講師を依頼されているようです。Jさんは、制度や地域の変化に対して常に柔軟に対応することが求められるデイサービス事業において、少しでもいいサービスができないか、安定した事業にしていくためのアイデアはないか探してくれています。そのことを市の担当者に評価していただき、他の事業所に対して今の取り組みを話してもらえないかと頼まれているようです。合歓の郷の事業改善の取り組みが他の事業所の参考になるのであれば、こんなにいいことはありません。いい取り組みをしていて、でもそれを自分たちだけのモノにして閉じてしまうことは簡単です。もちろん全てを明かせないこともありますが、基本姿勢としてはオープンであることの方がメリットは大きいと考えています。情報は閉じているところには集まってきません。自分たちの情報を外に出すオープン性が、より多くの情報やアイデアを集めることにつながります。私たちの行っている仕事は、まだまだ業界(あまり好きな言葉ではありませんが)全体の底上げが求められています。私たちの事業を工夫や試行錯誤によってもっと良いものにしていき、その情報を積極的にオープンにして他の事業所でも参考にしてもらい、そのことによって業界全体が変化し新たな気づきが得られるようになる、そんなサイクルにしていかなければいけません。Jさんの講師活動によって市内でどんな動きが生まれるか、楽しみにしています。

【種まきツール】
広報誌ハナハナ新聞を3月に発行するための作業が進められています。前号から配布対象を広げ、利用者やその関係者だけでなく、地域の多くの方にも届くようにしています。ハナハナ新聞は、花の村をより知ってもらうため、関わってくれる人を増やすための種まきのツールです。上手に活用して種まきを継続していきましょう。

2019年2月5日

カレーも保育も

カレーのスペシャリスト、AIR SPICE代表の水野仁輔さんが、カレーの作り方についてこんなことを書いていました。

スパイスをきっちり計量しましょう。量るのは大事。「お菓子じゃないんだから、そんなに神経質にならなくても……」と思う人がいるかもしれません。でも、レシピ通りに計量するのには理由があります。

レシピは計算しつくされた量だから、ではありません。自分の中にものさしを持ってもらいたいからです。キッチリ計量をして何度か作ると、たとえば「クミンを大さじ1使うとこんな味わいになるんだな」などという自分なりの感覚がつかめるようになってきます。これが大事。「じゃあ、次は少し多めにしてみよう」とか、アレンジができるようになる。最初から目分量でやっていたら、いつまでもあなたの中に“カレーのものさし”も“スパイスのものさし”もできません。それじゃあ、上達しない。だから、量ってほしいです。カレーを作るときは、少なくとも一番最初だけは、必ずレシピ通りにやってみましょう。

保育環境評価スケールの著者である埋橋氏は「最低限のモノは必要。そのモノがあることで子どもが動き出す。子どもの行動が変わる。保育者はそれを見て、熱中できているかを見て、発達に合った環境か、環境以外に熱中できない原因があるか、そういったことを考えて次の環境を作る必要がある。そのために保育環境評価スケールを活用してまずモノの環境を整えてみることは効果的。」(←かなり大ざっぱな要約ですが)と話しておられます。

まず基準となる最初の環境を作り、そこから次を考える。その繰り返しによって環境はステップアップしていくんだと思います。基準のそれがないのにアレンジはできません。自分なりのカレーの味、自分たちの園なりの環境を作っていくために、レシピやスケールを利用することは、アレンジできる状態へ近づく近道だと思います。

カレーも保育も、前へ進む道筋は同じです。

2019年1月29日

石見智翠館高校野球部との交流

石見智翠館高校野球部の1,2年生26人との交流会がありました。
野球部の部長さんからの提案があり実現したこの交流会は、甲子園を目指して日々野球に打ち込んでいる10代後半の若者という、滅多に関わることのない人たちと関わることのできる貴重な場です。どう関わるべきかを探っているような子もいましたが、どの生徒も丁寧に根気強く子どもと関わってくれたおかげで、最終的にはみんな大喜びで大満足な時間となりました。

今回の26人は全員ピッチャーだそうです。今後もこの交流が続くのであれば、今度は内野手組、外野手組が来てくれることになると思うので、もしかするとちょっとずつ関わり方も変わってくるのかもしれません。いろいろと楽しみです。

それにしてもピッチャーが26人ってすごいですよね。レギュラーを目指して普段どんな思いを抱えて練習をしているんだろう…と、ちょっと胸が痛くなるようなことを考えてしまいました。


石見智翠館高校のHPに硬式野球部のページがあり、こんな文章が載っていました。こんな思いで日々努力しておられる野球部のみなさんを、これからも応援させてもらいます。
野球部の活動目的は「社会に貢献できる人間作り」です。
野球部の活動を通じていかに学ぶか。何を学ぶか。
それは「野球を辞めた時に人格が残るように」と教育していくことだと考えております。
野球が上手な選手は野球というカテゴリーの世界の中でのみ通用すること。
人間はユニフォームを脱いでからの方がはるかに長い人生を歩みます。
だからこそ人としての部分を大切にしております。
野球部の目標はもちろん「県内制覇・全国制覇」ですが。

話はそれますが、本校野球部は地元密着はもちろんです。
しかしグローバル化が進む今日、それだけで良いものか?と考えてもおります。
社会ではいろんな文化の人たちとともに仕事をしなくてはなりません。
だからこそ、他府県出身の方たちとのふれあいの場も必要と考えております。
そこにも新たな成長があります。
ですから本校野球部は、県内の部員だけではなく他府県の部員も在籍してくれております。
そこでお互いが(保護者様も含めて)色んな文化を受け入れながら
同じ目的、目標に向かって日々生活していく。
今の世の中、それこそが大切なのではないでしょうか。
それこそが会社の縮図そのものではないでしょうか。





2019年1月24日

研修会の取材

全私保連の保育総合研修会に参加するため昨日から神戸へ。今回の目的は分科会報告を書くための取材です。

分科会は「保育環境評価スケール」に関する内容で、考えさせられることが多い分科会でした。

乳幼児教育施設において、「養護」「保育の構造」「相互関係」の評点は高いが「言葉と文字」「活動」の評点が低いのは考えなければいけないところです。

「言葉と文字」では言語との出会い、「活動」では微細運動や数との親しみ方をどう環境に反映させていくかがポイント。

そして「多様性の受容」と「ICTの適切な使用」の項目も、そろそろ具体例を作り上げていくべき時期にきています。

言葉、数、運動、多様性、ICTの5つに絞って実践例を増やしていくのがこれからの重点課題になるでしょう。

2019年1月22日

自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で

午後から県の幼児教育振興プログラム策定WGに出席し、園の取り組みを「子ども集団の見直し」「地域と一体となった保育」の2つの観点からお話しさせてもらいました。できるだけ専門用語を使わず、指針の文言も使わず、地域の現状を受け止め、その上で認定こども園はどんな役割を果たすべきか話したんですが、ある意味実験的な試みでもありました。用意した資料も文字を極力少なくし、印象的な写真を使って伝えたいことを強調する意図があったんですが、さてどんな風に受け止められたんでしょうか。

井上ひさしさんの言葉で「作文の秘訣(ひけつ)を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。」というものがありました。

地域の現状からどんな保育が必要と考えるか、そのことをより具体的に話せるのはその地域の人です。それを誰にでも分かる話にするためには専門用語を極力避けるべきです。使うとしてもメッセージ性のある画像などの視覚情報をうまく活用した方がいいはずです。次にこのような機会があるかどうかはわかりませんが、しばらくこの考えで発信することを試していきます。

WGグループ後は「はなそうし」で懇親会。そこでの話はWG以上に盛り上がり、かなりおもしろい案が出てきていたように思います。保育においてもネットの活用はますます欠かすことができなくなる、そのことも強く感じた時間でした。

2019年1月15日

2019年1月

【20年の節目】
新しい年がスタートしました。今年は法人がスタートして20年となる節目の年です。現在20周年記念事業の実行委員のみなさんによる話し合いが行われており、面白い案をたくさん出してくれています。内容が決まるのはもう少し先ですが、話し合いの中で「法人の理念を再確認し、より浸透させる機会にすることを目的にしよう」と考えてくれていることに注目しています。制度や社会の様々な変化にしっかりと対応していくためには足元をしっかりと固めておく必要があります。法人の理念を再確認して基礎をより強固なものにしようとしてくれていることは、心強い限りです。

【理念の表現方法】
長野県東御市(とうみし)に、パンと日用品を販売する『わざわざ』という会社があります。そこでは理念に共感した人を採用したいと考え、写真・文章・デザインの全てを自分たちで行った本を作成し、その本を読んだ感想文を採用時の応募資格に課しています。商品だけでなく文字、写真、デザイン、料理など様々なものを通して自社のことや理念を表現して発信し、外の人に理解してもらうことに強いこだわりを持っている会社で、作った本は全国から注文があるくらい魅力的な内容のようです。考えてみれば、理念の表現方法に決まりはありません。長い文章や短いキャッチコピーでもいいし、本や映像、歌など様々なことで表現できるはずです。20周年記念事業については当然予算等の制限があるため簡単ではないでしょうが、過去の取り組みに囚われることなく、柔軟な発想で理念の表現についても考えてくれることを期待しています。

【市の動きに対して】
江津市でベトナムの人を積極的に受け入れようとする動きがあるようです。市役所へ新年のあいさつに伺った際の市長との話の中でも、市としても受け入れをサポートしていく考えであることを聞きました。人口が減少し、それに伴い労働人口も少なくなっていることは江津市の大きな課題で、外国人の受け入れ体制を整える取り組みに力を入れていかないと立ちゆかなくなってしまうと考えておられるようです。また、単に労働者としてではなく、この地で生活してくれる人としての受け入れを考えておられ、仕事に関する研修だけでなく、地域文化を学んでもらう研修の機会を作る計画もあると話されました。こうした動きにはとても共感していて、花の村としてできることは積極的に協力したいと考えています。外国人を受け入れるためには互いに理解し合う、互いの違いを認め合うことが大切で、それは「相手の思いに耳を傾け、個々の違いに応じた支援を行い、共に学び、共に生きていく対等な関係を築いていく」という花の村の事業の姿勢、「ひとりを大切にする」という理念に通じるところがあります。市の動きに共感し協力していくことも、私たちの理念を表現する方法の1つです。

2019年1月7日

情報の発信について

昨年のことだけど、自分とは発想の違う人から「こんなことをやってみたらどうか」とアドバイスというかアイデアをもらった。

かなりの数のアイデアの中にはこんなものも。

①保育や介護の仕事にどんなIT技術を取り入れ、どんな取り組みを行ったかを発信する

②決して表には出したくない致命的な失敗も含め、運営上の失敗とその理由なんかを発信する

①は自分たちが業務上必要と感じ、試行錯誤しながら行ったこと。それは他の施設においても参考にしてもらえるかもしれない。そんな情報をみんなが発信し合い、参考にし合えば、業務の改善や面白い取り組みの進み方は格段に早くなるはず。確かにいいことしかない。

②はもちろんいっぱいあるけど、できれば出したくない情報。今も失敗だったり苦しい状況がずーっと続いている状態なのでねたには事欠かない。でもその情報を出すことによって似たような失敗をしてしまうかもしれない人の参考になるかもしれない。いやいや、そんなことより情報を出すためには現状を客観的に整理する必要があるので、その作業によって現状の課題解決の何かが見つかることにもなるかもしれない。

そんなことを考えると、上記の2つは案外大事なことかもしれないと思っているんだけど、1人ではなかなか取り組めないんですよね。組織の仕事としてやっていくのがいいのかも。

2019年1月6日

迷うことと文章を書くこと

ずいぶん前の「折々のことば」より。
迷うのは、自分で選ぼうとしている証拠。自分の頭で考えている人だけが得られる「勲章」みたいなものだ。
小国綾子

鷲田さんのことば
それでも迷いが吹っ切れない時は「やったことのない方を選ぶ」と毎日新聞記者は言う。嫌な仕事もやってみたら発見があったり、「できないこと」ばかり数えて凹(へこ)んでいた子育て期に旅に出たら、赤ん坊がいたからこそできた経験があったり。人生に思いもよらない線がいっぱい引けた。『?(疑問符)が!(感嘆符)に変わるとき』から。

迷うことばかりでヘコみ続けているけど、自分で考えようとしているわけだから最悪の状態ではない。でも止まり続けてしまってはいけないので、やったことのない方をあえて選ぶくらいの大胆さで前へ進むことも大事。失敗したらやり直せばいい。ただそれだけのこと。



そしてもう1つ、文章を書くことについて。

作文の秘訣(ひけつ)を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。
井上ひさし

鷲田さんのことば
自分がいちばん大事に思っていること、辛(つら)いこと、嬉(うれ)しいことを書く。一人ひとり少しずつ違う「その違うところ」を平明に書く。いい文章はそのことで人の心を動かすと、作家は『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』で語る。彼は生前よく、「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」とも語った。(鷲田清一)

文章は書き続けることで書き方が少しずつ見えてくると思っていたけど、「自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書く」ところまでいくべきだとすると、ちょっとどころかかなり大変なことだと思う。でも、自分にしか書けないことは何かしらあると思うので、挑戦する価値はあるはず。 そして「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」ということは、難しいことを面白く表現できるのが一番いいわけだから、やっぱりおもしろさやユーモアは大切。

2019年1月5日

2019年にやりたいこと⑥⑦⑧⑨⑩

⑥大日向小学校訪問

とーってもお世話になっている方々が立ち上げに奮闘してた大日向小学校ですが、2019年4月の開校が決定しました。
大日向小学校

イエナプランスクールというだけで十分興味があるんですが、それ以上に1から学校を作り上げた人たち、その土地、その学校に強い興味を持っています。学校を作りたいという思いは全くないけど、この動きにはちゃんと目を向けておきたいし、実際に見て感じておきたいので、「長野県南佐久郡佐久穂町大日向1110」へ行きます。



⑦ジャズイベント開催

ジャズをやっていたわけでもないし、昔から好きだったわけでもありません。今は上手く表現できないけど、ジャズの世界と福祉には共通点があるように思うんです。ないかもしれないけど。ということで、小さくてもいいのでとにかくジャズイベントを開催したい。



⑧関西、四国に拠点を作る

西日本での勉強の場を作り始めて5年くらい経つでしょうか。たくさんの人の力を借りてではあるけど。現在は九州がメインで、中国地方も(島根県だけだけど)動いています。そこに関西と四国を加えて西日本の強いネットワークを作っていきたいと思っています。軸となってくれる人はいるので、あとはシステムだけ。明確な目的のためにゆるーく動いていけるシステムが必要です。既存の組織にはできない形を作ることが目標です。



⑨百名山のどれかに登る

山はいいです。自分ではどうにもできない、到底かなわないと感じることのできる場に身を置く機会は定期的に持った方がいいです。なんか偉そうな説明はやめといて、とにかくきれいだから。楽しいから。で、できれば高い山の方がいいので百名山のどれかが目標です。でも三瓶山も好きなのでそこにするかも。



⑩ハワイ行き

これは2020年以降の目標だけど、そのための準備は始めます。もしかしたら行き先がキューバに変わってるかも。

2019年にやりたいこと⑤

⑤フルマラソン以上を3回走る(顔マラソンを含む)

2018年はフルマラソンを1回しか走れませんでした。仕事が忙しくなったため走る時間をとることが難しくなった(言い訳)、大きい大会の抽選がことごとく外れた(言い訳)、子どもの大会の応援回数が増えた(言い訳)などなど、走っていない理由はたくさんありますが、やはり走ることによって得られる体力は仕事でも役立ちます。走ることが生活に入っているのが気持ちいいのは間違いないので、なんとか3回フルマラソンを走る機会は作りたいです。毎年参加していた隠岐の島ウルトラマラソンはしばらくお休みすることになると思います。時期的にちょっと厳しいので。顔マラソンが想像以上の展開&盛り上がりを見せているので、それにも積極的に乗っかっていくつもりです。

2019年にやりたいこと④

④韓国で食べ物屋を巡る

あまり長い休みをとらなくても実行できそうだから…という後ろ向きな考えではあるけど、韓国の食べ物、韓国という国にはとっても興味を持っています。今後ますます重要な関係になっていくし、隣の国がどんな国なのか、どんな考え方を持っているのか、どこを目指しているのか、そんなことを感じられるまで通ってみたいです。その第一歩として。

2019年1月4日

2019年にやりたいこと③

③バリでコネクション作り

過疎化がものすごい勢いで進んでいる江津市は、ベトナムの方を積極的に受け入れようとする動きがあります。単なる働き手としてではなく、生活者として受け入れたいと考えている話も聞きます。ベトナムの方々にニーズがあるのであれば過疎地がこうした動きをとるのは必要なことだと思うし、多様性を受け入れることができて初めて成り立つ話だと思うので、この取り組む課題としてとてもおもしろいことだと思っています。多文化共生が当たり前のようにできる土地になれば、それだけで十分魅力的に地になるはずです。

ただ、この話は江津市とかどこかの団体が主になって動いていることで、私たちがどうこうできる話ではありません。動きが見えてくるのを待っているだけです。それではおもしろくないし、そもそも話が進むかどうかの保証もないので、じゃあ勝手に動き始めるのもありかと。

バリで幼稚園を運営している方と最近知り合いになりました。なぜバリで幼稚園を?の話を聞いているだけでおもしろいんですが、バリと日本の関係もなかなかおもしろいようです。バリの方々とつながりを持っていたい思いもありますし、動くことで多様性を受け入れることについての自分の考え方もアップデートできるかもしれません。南半球未経験を抜け出すチャンスでもありますし。

2019年にやりたいこと②

②ラグビーワールドカップ生観戦

新日鉄釜石の7連覇、神戸製鋼の7連覇はかなりのめり込んでテレビ観戦をしていました。スクールウォーズの影響も強く受けています。2015年のワールドカップでの南アフリカ戦は今でもyoutubeで観たりします。そして2019年は日本でワールドカップが開催されるので注目しないわけにはいきません。ということでワールドカップ生観戦を考えたんですが、チケットの入手が難しいです。なのでワールドカップは諦めてトップリーグ観戦にしておきます。でも黒い集団は一度生で見てみたい。



追記
2019年1月19日(土)から残りのワールドカップのチケットが再度販売されるようなので、ちょっと悪あがきをしてみることにしました。

2019年1月3日

2019年にやりたいこと①

2019年にやりたいことをもう少し具体的に書いてみます。そうしないと自分自身が動き出しそうにないので。

①異業種の人とのつながりを増やす。

これについては保育も介護も同じようなことを思っていて、とにかく視野が狭くなってしまう業界であることが弱点。もちろん保育・介護のこともすごくて視野もめちゃめちゃ広い、そんなすごい人はいます。でも間違いなく少数です。視野が狭くて何か悪いことがあるのか?と聞かれてしまいそうですが、やはり視野が狭いと気づけば独りよがりのサービス、独りよがりの運営になってしまいます。それを防ぐためには、①とにかく自分がすごい人になる、②異業種の人とのつながり増やす、のどちらかかと。となると必然的に②しか選択肢はありません。できればつながるだけでなく、異業種の人を運営側に引っ張ってきたいと思っています。福祉とは無関係の、できれば正反対の立場の人を引っ張ってきたいです。