2012年2月26日

cafeの模型

cafeの模型を作ってくれました。

こんなのができるんだろうか?
できたら楽しい場になるだろうなあ。


森女的生活のススメ

『愉快痛快!森女的生活のススメ』という会に参加してきました。


















「森の力」の著者、浜田久美子さんのお話のあと、
林業女子会@岐阜の寺田菜穂子さん、
智頭町まるたんぼうの熊谷京子さんが加わっての
パネルディスカッションです。


















森に特別な思いがあるわけでもないし、
木に対して特別な思い入れがあるわけでもないけど、
何故かこのような方たちのお話を聞くのが好きなんですよね。
なんでだろう?

日本人は木に親しむ文化が低くなっているとか
木を大事にする性質が低いとか
ほんとにそうだよなあと感じることの多いお話でした。

で、こうした話を受けて「あっ、なるほど!」とか
「今やってることをこんな方向にシフトさせればおもしろいかも」とか
いくつか頭に浮かんだことがあります。
浮かんできただけでまだまとまってないんだけど、
森に対して、木に対して、
ちょっと捉え方を変えて取り組んでみたいことが出てきました。

とりあえずは動きながら少しずつ形にしていこう。
ということで、ゆっくりと行動を起こしていきます。


ちなみにこれは「組手什(くでじゅう)」というもの。



















好きなように組んでいろんな大きさの棚とかが簡単に作れるらしい。
ちょっと興味があります。

2012年2月24日

No.233 テレビで放送されました

山陰中央テレビ「TSKスーパーニュース」はどのくらいの方が見られたんでしょうか?私は後半部分しか見ることができなかったので、早く最初から全部を見たい!とウズウズしながらこの文章を書いています。ということで、今回もテレビ放送に関する話から書いていこうと思います。

前回は「保育の基本」ということで、もくもくの日の活動の中でも大切にしていることは普段と変わらず『まずは子どもをよく見て、その子の発達、その子の力を把握し、その子にとって本当に必要なことを援助する。そして子ども自ら知りたい!やってみたい!と思うような場を用意する。』ということだと書きました。今回テレビで取り上げてもらったのは「もくもくの日」の活動です。あえて私の勝手な思いを言えば、テレビとしては取りあげにくいかもしれない、別に珍しいわけでもない、でも私たちにとって最も大事な“日々積み重ねている保育”の様子を取りあげてもらいたいという思いはありました。でも、もくもくの日の活動にも当然私たちが大事にしている保育の核となる部分が生かされているわけなので、取りあげてもらったことをありがたく受け止めることにします。(と書きながらも早く見たくてたまりません。)

今回インタビューに協力していただいたSさん、Hさん、本当にありがとうございました。もくもくの日の活動に対してとても嬉しい受け止め方をしてくださっていて、見ていて(その部分はちゃんと見ました)ジーンときました。もくもくの日に限らずどの活動にしても、保護者のみなさんが同じ思いでいてくれること、理解をしてくれていることが、子どもの成長にはとても大事なことだと考えています。嬉しいコメントを聞かせていただいたことで、もっといい活動、もっといい保育を目指そうという思いになりました。くどいようですが、保護者のみなさんに改めてお礼を言わせてください。本当にありがとうございます。

そして結局最後までテレビの話です。いよいよ来週土曜日は成長展(&植樹の日)です。お子さんの成長を感じてもらいながらしっかりと楽しんでもらいたいこのイベントに、ケーブルテレビから取材に来られることになりました。混雑している中での撮影になるかと思いますが、ご理解ご協力をお願いします。みなさんの笑顔がたくさん放送されるといいなあ。

2012年2月22日

そのことの隣りになにがあるか?

糸井重里さんが次のようなことを書かれていました。

◆なにかを考えるための10カ条

ひとつのことを考えるとき、

1.そのことの隣りになにがあるか?
2.そのことのうしろ(過去)になにがあったか?
3.そのことの逆になにがあるか?
4.そのことの向かい側になにがあるか?
5.そのことの周囲になにがあるか?
6.そのことの裏になにがあるか?
7.それを発表したら、どういう声が聞こえてくるか?
8.そのことでなにか冗談は言えるか?
9.その敵はなにか?
10.要するに、それはなにか?



これ、想像以上に難しいですよ。
私なんか、だいたい1で止まってしまいます。
何度も何度も深く深く考えるためにも、
おもしろい視点をいただきました。

カード

こんなカードをいただきました。



















子どもたちの気持ちがよく捉えられてる写真で、
どの子どもたちもいい表情をしています。
さて、何に使おうか?

2012年2月21日

糸島でのセミナー

糸島で行われたセミナーに参加してきました。
「何故このセミナーに関心を持ったのか?」
といろんな人から聞かれたけど
それについては私自身もよく分かってません。
何故かわからないけど強く惹かれてしまった、
そんな感じです。

会場である懐庵の写真を撮り忘れてしまったので、
そこから見える風景の写真を1枚。


















このセミナーで感じたことはまだまだまとめきれません。
お二人の思いがどのような絡み合いながら
語られていくのかワクワクしていましたが、
それらは最後までかみ合わなかったように思いました。

かみ合うとかかみ合わないとか
そんな簡単なものではないのですが、
まあごくごく簡単に言うとそんな感じです。




















それが少し残念ではあったけど、
でも思いがぶつかり合う中で場が変化していく様子は
非常に見応えがありました。


















ここには茂木さんの言われたことの中で
印象に残ったものを記録しておきます。

多様性について。
持って生まれたモノは人それぞれあって、
それを他者を鏡としてどう磨いていくか。
多様性は植え付けようとしなくても元々あるもの。
他人の心がわかるかわからないかという研究があって、
友達が周りにたくさん集まってくる子は
比較的相手の気持ちがわかる子が多いという統計がある。
相手の気持ちがわかって、
その相手に合わせて自分の言葉も変えられる、
そういう子の周りには自然と人が集まってくる。
でも、みんなが集まってくることだけが
いいとも言えないところがおもしろい。
他人の気持ちがわかればいいということではなく
わからなくてもいい仕事をする人がいるように
一人で園庭の隅で遊んでいるような子でも
その子にはその子の良さがちゃんとある。

批評性とは自分が動くこと。
これは違うと思ったら次に行って、
またこれは違うと思ったら次に行って、
「あっ、ここにあった」と思ったら
その人とずーっと一緒にいるということ。
本当にいい人を見つけるというのが批評性。

競争と協力のバランス。
競争することが悪いのではなく、
競争するときに同時にみんなで協力するとか
お互いの心を思いやるとか
そういったことが同時に行われないとバランスがとれない。
一人ひとりが孤立してしまっている。横のつながりが大事。

別れることができる関係。
人の絆が深まるのは、その人と別れることができるから。
別れられないと思うと違うものになってしまうと思う。


















今回はお二人のお話を聞くだけでなく、
参加されたいろんな方々のお話をすることができました。
新しい花を開発されている方、

音に関する難しい仕事をされている方、

交通事故で高次脳機能障害を負われた方とそのお母さん、
出版社で編集をされている方、
ダンサー
など、
様々な方とのお話はとても刺激的でした。

ちなみにダンサーの方、
今年の夏に島根へ来られるようです。
ちょっとしたイベントをされる予定らしいので、
その時は遊びに行ってみようと思っています。

2012年2月17日

No.232 保育の基本

16日(木)に、山陰中央テレビの方が「もくもくの日」の様子を撮影に来られました。今テレビや新聞で盛んに取り上げられている鳥取県智頭町の森のようちえん「まるたんぼう」の取材をされているようで、その一環としてあさり保育所にも取材に来られました。この智頭町の「まるたんぼう」とあさり保育所がどんな関係にあるかというと、などともったいぶって紹介することでもないのですが、昨年9月に活動の様子を見学に行かせてもらったことがあるんです。「もくもくの日」の活動の参考に…という思いもありましたが、それ以上に子どもに対する目というか、子どもとはどういう存在で、だからどういう保育が必要かという保育観に共感したからというのが一番の理由でした。

せっかくなので、まるたんぼうのスタッフが書かれていたブログの一部を紹介させてもらいます。
『まず保育の基本!こどもを観察しなければこどもの様子がわかるわけがありません。だからスタッフがこどもとず~っと関わっていたら21人の様子なんか理解できっこありません。なので、見ます。とにかく知りたいので見まくります。まずは、一人一人がどんな表情でどんな動きをして誰とどう関わっているのか、それを4人のスタッフがこどもの心を読み取って、今日はこの子には何が必要で何を求めているのか、どんな関わりが必要なのか、そして、時間をかけて観察してきた中で「出来なかったことが出来るようになった」という新たな一面を発見し、そこから成長の度合いを図ります。その見極めが「見守り」だと思っています。直接、至近距離で会話をしなくてもその子に意識が向いていたらその時点で関わりです。手出し口出しの加減はそこから判断して行っているので、完全何もしないわけではありません。』

園舎を持たず一日中森の中で活動するという、保育園などとは少し違う取り組みとして捉えられていることも多いと思うのですが、保育の基本には違いはないんですよね。まずは子どもをよく見て、その子の発達、その子の力を把握し、その子にとって本当に必要なことを援助する。そして子ども自ら知りたい!やってみたい!と思うような場を用意する。その場が「まるたんぼう」では智頭町の山などの環境であり、あさり保育所では園舎や園庭、浅利町の様々な環境だということです。放送は来週あたりだそうですが、きちんと決まったらまたお知らせします。どんな子どもたちの様子が映っているか、楽しみです。

2012年2月15日

24年度の保護者講演会のお知らせ

平成24年度のあさり・さくら合同保護者講演会のお知らせです。

24年度の講師は内田幸一先生です。
全国の森のようちえんだけでなく、
様々な活動に関わっておられる方です。

例えば内田先生はこんなことを語っておられます。

自然体験というと特別なことを考えがちですが、
まずは自然のなかで子どもがやろうとすることを
見守ることからはじめましょう。
何をはじめるかはわかりません。
何かひろったり、虫を見つけたり、
花に興味をもつかもしれません。
心ひかれるものに走りよるかもしれません。
動かずにしばらくたたずむかもしれません。
おとなは笑顔でそれを穏やかに見守りましょう。
子どもが何をしても、
おとなが認めていることが伝わり
子どもが安心できる態度が大切です。
そうすれば子どもは自分から動きだします。


まずは子どもの姿にきちんと目を向けることから始める。
すごく大事なことですよね。
ついつい大人の意図を優先させてしまうことはよくあると思いますが、
子どもは自ら育つ力を持っていると信じ、
子どもの興味関心が高まるのを支えてあげることが大事です。

そのことの大切さについて
そしてその他にも魅力的なお話を
たくさん聞かせてもらえると思います。

ぜひみなさん参加してくださいね。

日時:平成24年4月28日(土) 9:30〜11:00
場所:さくら保育所
講師:内田幸一氏(森のようちえん全国ネットワーク委員長)
内容:「子どもたちが体験から学ぶこと」

2012年2月14日

お花は赤い

以前少し紹介したことのある
オランダの「お花は赤い」という歌の歌詞です。
教育のあり方について考えさせられた衝撃的な内容だったので、
もう一度書いておきます。


ちっちゃな坊やが始めて学校へ行った。
坊やは一枚の紙とクレヨンをもらった。
坊やはどんどん色を塗った。
だっていろんな色がとてもきれいだったから。
でも先生は言いました「キミキミ、そこで何をしているの」
「ちっちゃな花の絵を描いているんです、先生」
先生は言いました。
「ここは図画の時間じゃないんですよ。
花は赤くて空は青い。
そのことを考えておかなくっちゃ。
あなたはここでたった一人じゃないのよ。
みんながあなたのようにしたら、
どういうことになるかしら
だからあなたに言います。」
「お花は赤いのよ、坊や 葉っぱは緑。
他の色に見えても意味がないわ。
だから、どうしてほかの色にしてしまうの。」
それでも坊やは言いました。
「でもね先生、こんなにたくさんの色の花があるんだよ。
こんなにたくさんの色の葉っぱも、ほらいっぱい。
あまりにもたくさんで名前がつけられないくらい
僕にはそれがみんな見えるのにな。」
でも先生は言いました。
「キミはあまのじゃくな子ね。
あたりは汚すし、オランダ語はひどい。
どっちも直していかなくては
私が言うのを繰り返しなさい。
お花は赤よ、葉っぱは緑。
ほかの色に見えても何の意味もないの。
だからどうしてほかの事を考えたりするの?」
それでも坊やは言いました。
「でもね先生、こんなにたくさんの色の花、
こんなにたくさんの色の葉っぱ
こんなにたくさんの色があたりにいっぱい
とても名前がいえないくらい
みんな僕には見えるんだ。」
でも先生は言いました。
「もう待ちきれないわ、
どうしなくてはならないかよおく見ておきなさい。」
そうして先生は坊やを廊下に出して
「あなたのためなのよ」と何とか言いました。
坊やはしばらくして怖くなって
こっそりドアをたたいていいました。
「先生 ごめんなさい」
そうして坊やがこういうと
色クレヨンをもらいました。
「お花は赤で 葉っぱは緑。
他の色にする意味はまるでありません。
どうして他のことをする意味があるというのでしょう。」
でもつまらなくてつまらなくて仕方がなかった。
そうして2年生になりました。
すると先生は前と変わりました。
彼女は新しくていい先生。
そうして彼女は優しく言いました。
「あなたの好きに絵を描きなさい
紙もクレヨンもいくらでも使って
好きなだけお絵描きしなさい。」と
でも坊やは花を描いて
緑と赤で、、、一列に並べて
そして先生が「どうして」と尋ねると
坊やはまたクレヨンを取ってこういいました。
「お花は赤で葉っぱは緑。
他の色にする意味はまるでありません。
どうして他のことをする意味があるというのでしょう、、、」

2012年2月13日

引換証が届きました

もうしばらく「くにびきマラソン」の余韻を楽しんでいようと思っていたら、
次に走る京都マラソンのナンバーカード引換証が届いていました。
一気に気持ちが引き締まります。



















この京都マラソン、とても楽しみにしているのですが、
不安なこともあるんですよね。
前半の20kmはかなり坂道がきついらしいとか、
そもそも30kmまでしか走ったことがないとか、
それ以外にも不安なことは山ほどあります。

でも、そんな不安なことばかり考えていても仕方ありません。
所詮は初心者ランナーです。
たいした走りができるわけでもありません。
だったら当日までに気持ちも身体も整えて、
京都の42.195kmの風景を楽しむことに専念した方がいいに決まってます。

スタートまで、あと26日!!

2012年2月11日

くにびきマラソン完走!

くにびきマラソンに出場してきました。
天気を心配していたのですが、見事に晴れてくれました。





















初の大会ということもあって、
出発前はバタバタしていて大会の雰囲気を楽しむ余裕はありませんでしたが、
スタートしてしてからは700人位の参加者と一緒に走る楽しさを満喫できました。



















カニも走ってました…。
このカニ、かなり速かったんです。



















折り返し地点、ゴール地点、
それぞれに職場から応援に来てくれていました。
あれはほんとにうれしかったです。
ありがとうございました。

で、結果は

園長:1時間45分40秒
B保育士:1時間51分30秒
M保育士:2時間26分54秒

みんな無事に走りきりました。
いやー、楽しかったです。

さて次は3月11日の京都マラソン。
こちらは今日の倍の距離です。
どうなるのか全くわかりませんが、
今日のしんどさ以上であることは間違いないですが、
それでも楽しめるような気がしています。
何も根拠はありませんが。

2012年2月10日

No.231 成長展のはなし

3月3日(土)に第2回の成長展が行われます。昨年度の成長展を見ていただいた方はどのような内容かわかっておられると思いますが、初めての方もおられますので改めて説明をさせてもらいます。

この成長展という行事は、1年間に子どもがどれだけ成長してきたかを親子で楽しみながら見ていただくものです。当日は園舎全体に子どもたちの作品を展示してあり、その作品の中から自分のお子さんのものはどれかを当ててもらうというクイズをたくさん用意しています。作品というと、何か見栄えがいいように作り上げたものを想像されるかもしれませんが、そうではなく、『1年間で成長した子どもの姿』が作品となります。具体的にいうと、例えば、1年間でどのくらい身長や体重に変化があったか、どの時期にどんな絵を描いているのか、保育所の食事の中で何が好きか、どんな遊びが好きか、といったことを様々な形で作品として展示します。そして、クイズと言っても当てることが一番の目的なのではなく、1年間のお子さんの成長を様々な形で実感していただくのが大きな目的です。

『1年間でどのように成長したか』は“子ども自身”が全てを表しているわけですが、そうは言っても毎日向き合っていると以外とわかりにくいものだったりします。だからあえて「健康面」「子ども同士の関わり」「周囲の環境への興味」「経験したことを言葉で表現する力」「感じたことや考えたことを表現する力」の5つの分野で切り取って、その分野ごとのそれぞれの変化から少しでもリアルに成長を感じてもらえるように、試行錯誤を繰り返しながら準備を進めているところです。

これは当たり前のことですが、ここで切り取った5つの分野を1つにまとめると、それがイコール“子どもの成長”の全てということにはなりません。当然そこでは表現し尽くせないものはたくさんあります。その点は、当日保育者からの説明を聞いてもらいながら、「ああ、こんな風に成長してきたんだなぁ」と一緒に思い描いてもらえたらうれしいです。「当日はたくさんの笑顔が見られるといいなあ」とありきたりの言葉しか出てきませんが、とにかくこの日は楽しんでもらいたいと思っています。成長を喜ぶみなさんの笑顔が、子どもたちの次の成長の原動力になるはずですから。

2012年2月7日

本をいただきました

本をいただきました。
送ってくださったのは、F&H研究所の幕内秀夫さん。
私たちの園の食事の指導をしてくださっている方です。

この方のすごいところは発言が全くぶれないこと。
そして、できることだけを提案する。
決して無理な提案はされません。
その内容については著書を読んでもらうのが一番ですが、
とにかくその幕内さんから本をいただきました。

1月に発売されたばかりの
『乳がん患者の8割は朝、パンを食べている』という本。

なかなか衝撃的なタイトルです。


2012年2月5日

ポストカード

あるポストカードを探しています。
ドイツで販売されていたもので、
現地の人にもお願いして調べてもらったけど
「お店の人も調べてくれたけどわからなかった」とのこと。
ひとまずあきらめるとして、
でもいつか手に入れたいと思っています。
なぜそのポストカードを手に入れたいのか?
そこに写っている子どもの表情、書かれている言葉が
とても魅力的なんですよね。

たとえば













Spielen im Schmutz ist Bodybuilding für die Abwehrkräft.
訳:泥んこ遊びをすることは抵抗力をつけるためのボディービルディング(たくましい体づくり)である。
(Hans-Jurgen Tietz-Mikrobiologie ベルリンの医者で微生物専門医)















Kinder haben ein Recht auf Beulen und Schrammen.
訳:子どもにはこぶをつくったり、ひっかき傷や擦り傷をする権利がある。
(Hans-Joahim Leawen 教育学者とくに幼児教育研究者)
















Vergleiche nie ein Kind mit einem anderen, sondern nur mit sich selbst.
訳:一人の子供を他の子供と比較するのではなく、その子供そのものを見るのです。
(Johannes Heinlich Pestalozzi 教育の祖と言われているスイス人)



多くのドイツの幼稚園や保育園はこれらの言葉を使って
保育や幼児教育に関する目標や方針を定めているようです。

「明るく元気な子」とか「心の豊かな子にする」とか
どうとでも捉えることのできる目標とは違って非常に具体的です。

人格形成についても情緒的に心の問題としてではなく
算数の力で捉えたりするのがドイツらしいところです。

日本でも参考にすべきところはたくさんありそうです。

2012年2月4日

No.230 子どもにとっての学びとは

以前からお伝えしているように、移行が始まっています。大きな変化としては、ぱんだ組の部屋がぞう組の部屋となってぞう組単独の活動が増えたこと、ぱんだ組さんがきりん・くま組さん(ぞう組さんも含む)との生活に移ったことがあります。生活場所は変わりましたが、移行はこれで終了ではなく、新しい場での生活に無理なく慣れていけるよう、一人ひとりの様子を見ながら対応していくことは当分の間続きます。その間の様子についてはお便り等でもお知らせがあると思いますが、今まで見られなかった子ども同士の関わりなども見られるようになり、個々が確実に成長してきていることを感じています。

先日の午後のことですが、ぞう組さんが「そろそろ勉強の時間だから部屋に戻ろう!」と声を掛け合っている姿を見かけました。勉強といっても先でしっかりと文字を書くことにつながっていく「線つなぎ」や「迷路」などのことなのですが、子どもたちは4月以降の小学校のことを既に意識しているんでしょうね。小学校へ行くことやそこで学ぶことに対して感じている楽しみな気持ちを、今後も大事にしてあげたいですね。

さて、子どもたちが発言した「勉強」ということについて少し触れてみたいのですが、今の時期の子どもたちにとっての「勉強」とか「学び」って、いったい何なのでしょうか?よくあるイメージとしては「遊んでばかりいないで少しは勉強しなさい!」というように、勉強や学びは遊びの対極にあるもの、といったところかもしれません。でも私たちは、今の時期の子どもたちにとっては「遊び」こそ学びであると捉えています。子どもたちは自ら育つ力を持っています。そんな子どもたちが友だちなどを含む周りの環境に積極的に関わりながらしている経験は、間違いなく自分の成長のために必要なことです。その経験を通して満足感を得て、また次の課題に向けて挑戦していきます。その活動がまさに子どもたちにとっての「遊び」です。学びが単に知識を覚えることではなく、生きる知恵をつかんでいくことと考えると「遊び」=「学び」であることは当然のことと言えると思います。

ややこしい説明を並べて結局何が言いたいかというと、とにかく子どもたちの「遊び」を大事にしていきたいということです。子どもたちが必要としている遊びや生活の環境を整えること、必要としていることに確実に応えてあげこと。私たち保育者はそんな存在でなければいけないと思っています。子どもの遊びについて、今後も大事に丁寧に考えていきます。