2012年2月4日

No.230 子どもにとっての学びとは

以前からお伝えしているように、移行が始まっています。大きな変化としては、ぱんだ組の部屋がぞう組の部屋となってぞう組単独の活動が増えたこと、ぱんだ組さんがきりん・くま組さん(ぞう組さんも含む)との生活に移ったことがあります。生活場所は変わりましたが、移行はこれで終了ではなく、新しい場での生活に無理なく慣れていけるよう、一人ひとりの様子を見ながら対応していくことは当分の間続きます。その間の様子についてはお便り等でもお知らせがあると思いますが、今まで見られなかった子ども同士の関わりなども見られるようになり、個々が確実に成長してきていることを感じています。

先日の午後のことですが、ぞう組さんが「そろそろ勉強の時間だから部屋に戻ろう!」と声を掛け合っている姿を見かけました。勉強といっても先でしっかりと文字を書くことにつながっていく「線つなぎ」や「迷路」などのことなのですが、子どもたちは4月以降の小学校のことを既に意識しているんでしょうね。小学校へ行くことやそこで学ぶことに対して感じている楽しみな気持ちを、今後も大事にしてあげたいですね。

さて、子どもたちが発言した「勉強」ということについて少し触れてみたいのですが、今の時期の子どもたちにとっての「勉強」とか「学び」って、いったい何なのでしょうか?よくあるイメージとしては「遊んでばかりいないで少しは勉強しなさい!」というように、勉強や学びは遊びの対極にあるもの、といったところかもしれません。でも私たちは、今の時期の子どもたちにとっては「遊び」こそ学びであると捉えています。子どもたちは自ら育つ力を持っています。そんな子どもたちが友だちなどを含む周りの環境に積極的に関わりながらしている経験は、間違いなく自分の成長のために必要なことです。その経験を通して満足感を得て、また次の課題に向けて挑戦していきます。その活動がまさに子どもたちにとっての「遊び」です。学びが単に知識を覚えることではなく、生きる知恵をつかんでいくことと考えると「遊び」=「学び」であることは当然のことと言えると思います。

ややこしい説明を並べて結局何が言いたいかというと、とにかく子どもたちの「遊び」を大事にしていきたいということです。子どもたちが必要としている遊びや生活の環境を整えること、必要としていることに確実に応えてあげこと。私たち保育者はそんな存在でなければいけないと思っています。子どもの遊びについて、今後も大事に丁寧に考えていきます。

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