2012年3月2日

No.234 いろんな成長があります

いよいよ成長展。昨年もそうでしたが、成長展間近になると準備のためにあちこちで子どもの作品や昨年の春頃の写真などを目にするようになります。こんな絵を描くようになったのかぁとか、春はこんなに小さかったよなぁとか、子どもたちの成長を改めて感じるときでもあります。保護者のみなさんは当然成長を感じておられるでしょうが、家庭ではなかなか感じることのできない集団の中での育ちや、言葉や表現などの領域からみたときの成長など、いつもとは少し違った視点でお子さんの成長を感じてもらえると思います。

成長といえば、今週こんな出来事がありました。ちょっとした事からケンカに発展し泣いてしまった子がいて、その子は悔しくて、泣きながらも精一杯自分の思いを相手に伝えようとしていました。それを少し離れたところから見ていた、普段あまり積極的にそうした場面に関わろうとはしないMくんが、泣いている子にスッと近寄ってその子の胸をさすり始めたのです。どのような事でケンカになったのかを十分に把握していたわけではなかったように思います。でも目の前の状況を見てその子に対して行動を起こしました。「わかる、わかる」という気持ちだったのかもしれませんし、励まそうとしたのかもしれません。真意はわかりませんが、他者への行動をとったことに違いはありません。

たったこれだけの事ですが、Mくんの成長を感じ、感動してしまいました。字が書けるようになるとか、言葉での表現が豊かになるとか、そんな成長も当然嬉しいことなのですが、保育園という社会の中で他者の姿を見たり関わったりすることを通して相手の気持ちを想像できるようになる、そして他者と関わることを大事にできるようになるという成長も、同じように嬉しいことです。このような集団という環境の中だからこそ引き出される力、それがどのように育っているかも見ていただくことができればいいのにと感じた出来事でした。

話は変わりますが、明日は成長展を見終わった方から園庭で植樹にご協力ください。植樹の準備をしてお待ちしています。木を植えるという行為を楽しんでもらうだけで構いません。いつかそれが「何のために植えたのか」と考えることにつながってくれたらうれしいです。

そして最後に1つお知らせを。来年度の職員体制を発表する時期になりました。来週のひとりごとで発表しますので、そちらもお楽しみに。4月に向けていろんな事がゆっくりと進んでいきます。

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