2014年7月17日

山陰中央新報のコラム

山陰中央新報に興味深いコラムが載っていました。
おもしろい流れを生み出しそうなので、記録用として載せておくことに。


2014年7月14日(月)山陰中央新報 明窓

給食にご飯が出るようになったのは、35年くらい前の小学校高学年のころだっただろうか。
パンのときと同じく牛乳がついてくるのを変に思った記憶がある。
家ではなかった組み合わせだったからだ。
結局、どちらも美味しく食べ、飲んでいたが。

新潟県三条市が今年12月から4カ月間、市立小中学校の給食で牛乳を出さないことを決めた。
同市は完全米飯給食で「ご飯に牛乳が合わない」との意見を取り入れたそうだ。
成長に必要なカルシウムが不足するとの声もあり、賛否は分かれている。

以前、食育連載の取材で島根県内の学校給食を見て回った。
「合わない」と思う献立はあった。
あるところは週1回のめんの日に多くの場合、ミニパンをつけた。
主食を補うためだが、きつねうどんにココアクリームパンという組み合わせには、
決して模範的と言えない食生活の筆者も正直、驚いた。

献立を考える人のセンスはあるかもしれない。
が、定められた栄養を満たしつつ、児童生徒が残さないように食べる楽しみを工夫。
地産地消や、つながりのある業者を大切にしたいという事情を抱え、
日々の献立を考える苦労は想像できる。

家によって受け止め方も違うだろう。
食生活にこだわる家庭から見れば「ありえない献立」の給食も、
無頓着な家庭には「唯一のまともな食事」であったりする。

各家庭には学校から献立表が届く。
ホームページに毎食の画像を掲載する給食センターもある。
子どもたちがどんな給食を食べているか、目を向けたい。


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