2014年7月11日

No.353 保育実習の感想

6月の終わりのことですが、高校2年の生徒11名が保育園に来てくれました。以前から時々放課後に遊びに来てくれていたんですが、今回は家庭科の授業の一環「保育実習」です。その生徒たちが実習の感想を書いてくれたので、それを読ませてもらいました。読んでいて生徒の心の動きや子どもたちの姿に「おもしろいなあ」と感じることがいくつもあったので、今回はそれを紹介させてもらいます。

「自分にもこんな時期があったと思うと懐かしくなりました。」

乳幼児と関わることで自分の生い立ちを振り返ることができるんですよね。あさり保育園では中学生や高校生のボランティアを積極的に受け入れているんですが、それは、周りの多くの人との関わりによって育ってきたことを改めて知る機会をもってもらうことが目的の1つでもあり、大事な体験だと思っています。


「7ヶ月のYくんが私のことを気に入ってくれ、ミルクを飲ませてあげるときにずっと掴んでくれていたのが嬉しくて嬉しくて仕方なかったです。」

生徒の感情がよく伝わってきますし、同時に赤ちゃんのすごさも感じます。赤ちゃんには自分の面倒をしっかりと見てもらうために、養育者に対して「自分のことをかわいいと思ってもらう」ための行動をとることが分かっています。このことについてはまた別の機会に紹介させてもらいますが、この生徒の嬉しそうな表情が目に浮かんできますね。


「ある子が食べ物を床にこぼしてしまったとき、誰一人としてその子を責めることなく、みんなで協力してそれを拭いていたことには感激しました。」

その場面を丁寧に見てくれていたんだなあとも思いますし、協力し合っていた子どもたちもすごいと思います。子ども同士の関わりの中でつけてきている大事な力です。


「子どもがニガテです。何が言いたいのか、何がしたいのか分からないし、泣かれるとなんか嫌だし…。 〜略〜 その後でちょっとだけで3,4,5歳児と遊ぶときがあって、意外と楽しくてまた来て遊んでみたいと思いました。」

素直な生徒ですね。そしてその生徒の気持ちを変えてしまった子どもたちはすごいです。高校生が子どもと関わる意味は、大人が関わる意味とは違ったものがあるんでしょうね。


「今度また個人的に行きたいと思います。」
「大好きな場所の1つです。」


これはとても嬉しい感想です。多くの人が気軽に立ち寄ってくれ、それぞれのスタンスで子どもたちと関わってくれる、そんな“馴染みの保育園”でありたいと思っているので。

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