2012年6月6日

「待つ」ということ

保育園では「待つ」場面が割と頻繁にあります。ごはんを食べるときや何かの会をするときは、みんなが揃うのを待ちます。待たせることにはよくないイメージがあるかもしれないけど、社会の中で生きていく上で「待つ」ことはとても大切です。そして子どもたちが待てるのはみんなが一緒だと楽しいと感じられるから、です。ここが一番大事なポイントだと思っています。

以前「ごはんの時に全員が揃うまで待たせると、せっかくの温かいごはんが冷めてしまう。温かいうちに食べさせてあげるべきでは?」と他園の保育士さんから言われたことがあります。それはもちろんそうだと思います。でも私たちは「待つ」ことを体験する大事な場であることを優先したいと考えてますし、そう答えました。保育園という場は様々な子ども集団を持っている貴重な場です。他の子どもと一緒に過ごすことを楽しいと感じる体験のできる、貴重な場です。だからそれを優先しているわけです。意見が少し違っているのは、単に優先順位の問題だと思っています。

「 子どもにとってどうか」ということ、そして「どんな力をつけたいか」が定まっていることは重要だと思います。そのことを軸として優先順位をつけて活動していくことが保育を行う上での大事なポイントではないかと思うわけです。「待つ」ということから話は目一杯それましたが、楽しみを感じながら「待つ」体験ができる場の良さを、私たちはしっかりと生かしたいと思います。

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