新しい保育参観の形がスタートし、4月と5月の2回、そして6月のフリー参観が終わりました。各月の保育参観は誕生会を一緒に行うものなので少し特殊な場ではあるのですが、6月と1月に行うフリー参観はできる限り保育園の日常を、その中で過ごす子どもたちの日常を見ていただけるように計画をしています。というのも、保育参観の目的に「保育の方法を伝える」ということがあり、そのために常日頃私たちが何を考え、何を大事にし、だからどんな保育の方法をとっているかを見てもらう必要があるからです。
子どもたちは保護者のみなさんが来られると、そりゃあもう、いつもと同じようになんていきません。いつもだったら友達との遊びに没頭する子も、やはりできるようになったことをお父さんお母さんに見てもらいたい!という気持ちからか、いつもとは少し違った遊び方になったり、甘えてみたい気持ちが顔を出したりして積極的に遊び込むことできなかったり…。まあそれも子どもの当然の姿だと思うので、そこは仕方がないと思っています。でも、そうだったとしても、保育園の日常や思いは感じ取ってもらえたのではないでしょうか。
例えば昼ごはん。参加された方は分かってもらえたと思いますが、みんなで一斉に「いただきます」をするため、子どもたちは全員がそろうまで待ちます。早く準備を済ませた子は隣の子とおしゃべりをしながら15分くらいは待っているんじゃないでしょうか。待たせるのはいけないというイメージがあったりしますが、待つことは社会の中で生きていくためにはとても大切なことです。しかも、みんなと一緒だと楽しいから待つとか、みんなと一緒に食べるとより美味しく感じられるから待つといった集団のもつ楽しさを体験するための「待つ」は、できる限り多く体験させてあげたいことでもあります。そのように一斉に始まり、でも食べる早さなどの個人差に対応するために終わりはそれぞれのペースで終わっていきます。昼ごはんの時間を通して、子ども集団の楽しさを感じたり、個人差を当然のことと受け止める大事な場とも捉えています。
そうしたことを知っていただくには、実際に見てもらうことがやはり一番だと思っています。お子さんがどのように過ごしているか、どのように成長しているかはもちろん、あさり保育園の思いなんかも是非直接感じてもらいたいと思います。来年1月のフリー参観もお待ちしています。
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