「あさり保育園ですが、木をたくさんもらえませんか?」
「別にいいけど、保育園に木を持って帰って何に使うんだい?」
「いやその…、たき火をしたり、料理をしたり…」
「わざわざ薪で料理をするのか。手間のかかることをするんだな。」
「手間はかかりませんよ。しかもそれを子どもたちがするんです。」
「へー、子どもたちが?最近の保育園は変わったことをするんだな。」
木をもらいに行くたびにこんな会話をしています。
大量に木が必要な保育園って珍しいんでしょうか。
あさり保育園では2年前くらいから薪を大量に使っています。
毎月のカレークッキングや飯ごうでのごはん炊きに始まり、
誰かが畑から野菜をとってきたらその場で茹でて食べたり、
寒い季節になったら毎日の様にたき火をしたり、
とにかく薪をたくさん使うようになりました。
火を使う体験を、私たちは大事にしています。
使い方を間違えなければ、火はとても便利なものです。
料理には火が欠かせませんし、身体を温めてくれる優れものです。
火の危険性を伝え、その上で扱い方や便利さを体験することで、
そこから子どもたちは火の特性を学んでくれています。
ごく限られた子どもではありますが、
今ではマッチを使って上手に最初の火をつけてくれる子まで出てきました。
近づきすぎると熱いということを体験から知っている子は
むやみに火に近づくこともありません。何事も体験が大事です。
まずは興味を持つこと。そして興味を持った子から丁寧に教えていくこと。
そんな活動はこれからも続いていきます。
その活動を支えてくれているのが薪です。
火を使うとき、子どもたちは薪を用意するところから始めます。
今までは近いところには少しの薪しか置いてなくて、
たくさん使う時には遠いところへ取りに行く必要がありました。
なんとか火を使う場所の近くに大きな薪小屋が作りたい、
ずーっとそう思っていました。
で、今日ようやく完成しました。
保護者の協力のおかげで望んでいたサイズの薪小屋と、
そこにストックしておく大量の薪も準備できました。
今回作った薪は十分に乾燥させないといけないので
使えるのはまだまだ先になりますが、
積み上げられた薪を見ているとこの先の活動が楽しみになります。
協力してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
実はまだまだ企んでいることはたくさんあります。
全部いっぺんにやってしまいたい気持ちはあるんですが、
できるところから少しずつやっていくことにしています。
「えー、またぁー?」とあきれないでくださいね。
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