2012年6月8日

No.247 今年のテーマの目的は?

誰でもそうだと思うのですが、私も考え方や生き方を参考にしている人がいます。何人かいる中の一人が糸井重里さんで、影響を受けているものですからいつも文章を拝借しています。ということで今回も少しだけ。

『中学生くらいのときだったっけなぁ。学校の成績が気持ちよく下がっていたときに、父が、ぼんやりした口調で言いました。「馬を水のところに連れてっても、のどが渇いてなきゃ飲まないからなぁ」と。中学生のぼくは、「そう。その通りだ」と思いました。……父の、ぼくへの教育は、うまくいったのでしょうか。それとも、失敗したんでしょうか。ぼくには、いまだにわかりません。ただ、「勉強しろ」にしても「仕事しろ」にしても、似たようなところがあるなぁと思うんです。それが、「したいこと」になったら、「やめろ」と言われてもしちゃうんですよね。それが、つらかろうが、危なかろうが、苦しかろうが、やっちゃうものなんだよなぁ。そういうことだけは、感じています。』

今週の火曜日に行われたフィリピンデーのことをブログに書いたとき、一緒にこんなことも書きました。

『世界を知るというテーマで活動する目的は何?こんなことを時々質問されます。……世界のことを知識として教えることが目的なのではなく、知りたいとか不思議だなあといった「探究心」「好奇心」やってみようという「意欲」を身につけることが目的です。どちらも乳幼児期に身につけてもらいたいことです。  8歳くらいまでに「探求心」「好奇心」「意欲」を身につけておくと、それ以降はスポンジが水を吸うように知識を自分のものにし始める、この考え方が世界の乳幼児教育の大きな流れになっています。乳幼児期に大事なのは“知識”ではなく「探求心」「好奇心」「意欲」です。』

まずは「不思議だなあ」「どうなってるんだろう」「もっと知りたい」と思うことが大事です。のどがカラカラに渇くように、知りたくてたまらない、ウズウズしてしまう、そんな体験を目一杯しておくことが乳幼児期に大切なことです。「世界を知る」というテーマの活動を通して、子どもたちのやってみたい、もっと知りたいという意欲が増すように、私たちも子どもたちと一緒になって不思議がろうと思っています。いろんな国の人、文化に触れることを、一緒に楽しもうと思っています。外国のことに限らず身のまわりのことに関しても、「何でだろうね」「不思議だね」といった会話が増えることを期待しています。

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