別に登山が大好きというわけではありませんが、
「アルプスへ挑む!」といった番組があったりすると
気になってついつい観てしまいます。
そしてハラハラしながらその登山者を応援することになります。
そんな番組を観ていて「すごいなぁ」といつも思ってしまうのが
“ベースキャンプ”というものの存在です。
特に高い山に登るときは
中腹あたりにテントを張ってベースキャンプとし、
そこから頂上を目指します。
途中で嵐になったり体調が悪くなったりした場合は、
そのベースキャンプに戻って体調を整えたりして
再び頂上を目指すというわけです。
登山者にとっての安全基地がこのベースキャンプです。
私はこの登山者を子どもに置き換えることができると思っています。
子どもは周りにある環境(これが山です)に対して
積極的に働きかけることで自分の世界を広げていき、
そのことで成長していきます。
でもまだ知らないことだらけなので不安になることはしょっちゅうあります。
そんな行動をとっているときに大人がとるべき大切な行動は、
一緒について行くことではなく、
いつでも帰ってきていいよという構えを見せることだと思うのです。
これが安全基地、つまり登山でいうベースキャンプです。
一緒について行くと、嵐になったときには一緒に遭難してしまいます。
そうではなくて、そこへ戻ればいつでも不安を解消してくれる、
そんな安心感を感じることのできる存在となることが大事だというわけです。
保育者のスタンスというか役割というのは、
子どもたちが自分で考え自分から積極的に挑戦し、
そしてそのことによっていろんなことを学び成長していくために、
「必ずそこにある」安全基地であることがまずは大事だと思っています。
そしてそれが子どもと大人の間の大切な信頼関係だと思います。
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