2018年6月21日

穴とか欠損とか

社会にはあらゆるところに穴があって、その穴を埋めるために生まれてくるのが仕事。そんな風に教えてもらったことがあります。誰に教えてもらったか忘れましたが。

自分で穴を掘って、それを自分で埋めて…。そんな仕事(それを仕事と呼んでいいのかとは思うけど)があったりもするし、もちろん例外もあったりしますが、基本は社会の中にある困りごとを解決する、より快適に生活できるようにするのが仕事といっていいと思います。

人間関係にも似た機能があるなあと思わされることがあります。「万引き家族」の是枝監督が、「家族にも欠損がある場合があって、そんなときには誰かが欠けている役割をするようになる。父親がいなかったら誰かが父親の役割を果たすようになったり。」と、そんな意味のことを話しておられました。

映画の内容とは関係ないけど。
社会全体でいろんな役割を果たし合うことで人間関係がうまく保たれていく、人間関係の中で学んでいくことも補完し合えると考えると、保育園の役割が割とシンプルに見えてきますね。地域社会の中で行われていた学び、ある程度の規模の子ども集団の学び、特に異年齢での様々な体験からの学びは、保育園が担わなければ補完できる場は他には思いつきません。社会の欠損を積極的に補完していく役割を持っているのが保育園である。欠損をマイナスなものと捉えるのではなく、むしろあるのが当然と考え堂々と埋める役割を果たしていく、そんな姿勢も大事なんじゃないと思いました。





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