2018年6月25日

フィンランド理科教科書

「フィンランド理科教科書 生物編」を読み始めました。

これは読み物としておもしろいです。何かを覚えるのではなく、考えることを重視しているのがわかります。

運動の章では筋肉も取り上げられており、非常に精密な図が掲載されていて驚きます。



ヒトの一生の章では老いについても取り上げられており、どの世代に対しても敬意を払っていることも伝わってきます。



この学習が行われるまでの流れもおもしろく、余裕があればフィンランドの教育全体のことを勉強してみたいと思うのですが、その一端に触れることができるだけでも価値のある本だと思います。

この教科書の最後には次のような文が載っていました。ある教科の知識を得ることが目的なのではなく、その教科を学ぶことを通して人生を豊かにすることを考えることが目的だと、明確に示していると思います。もう”教科書”を超えていますね。

幸福な人生とは

幸福な人生とは何か。その答えは、人それぞれだろう。人生に起伏を求める人もいれば、穏やかな人生を望む人もいる。完ぺきな人生というのはほとんどありえないが、困難や危機は、私たちが精神的に成長できる機会でもある。

どの人の一生も、その人自身のものである。私たちは生きているあいだに、自分ではどうしようもないことがらにたくさん出会う。人生は選択に満ちている。ときに、とても難しい選択もある。より正しい解決方法を見つけるには、選択の助けになるような多くの知識と、己の選択の影響を見通す力、想像力をもちあわせている必要がある。

健康的な生活習慣、何ごとにも積極的な姿勢、何ごとにも積極的な姿勢、親密な人間関係、そして良い友人たちが、人生の苦悩に耐え、人生を意味のあるものにする最良の助けとなる。

自分を大事にしなさい。なぜなら、あなたは、あなた自身の人生にとって、かけがえのない主役なのだから!


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