ぼくはナンセンスなものを描いているわけだから、その意味づけを云々(うんぬん)されても困るわけ
長新太(ちょうしんた)
鷲田さんのことば
何の意味もメッセージもないと、読者より批判が向けられた時、絵本作家は、しつけや感動といった「指導」より、生きるのは楽しい、不思議がいっぱいと、子供自身が感じるほうが先だと思った。「ためになる」かどうかより、「生理的に心地よいこと」が生きることの根底になければと。昨日と同じ対談集『絵本のこと話そうか』(松田素子編)での絵本作家・五味太郎との対談から。(鷲田清一)
今日の「折々のことば」。
子どもには指導がなされて当たり前と考える風潮は確かにあって、それがいけないわけじゃないけど、全てに優先されて指導がなされるべきと考えられるとちょっと問題があると思います。特に乳幼児期、それに加えて小学校低学年くらいまでは、指導が優先されすぎたり強すぎたりするのではなく、指導したいことを体験から学べるような場を設けることの方が優先されるべきだと思います。ナンセンスで無秩序な世界なんて絵本でしか体験できないわけだから、存分にナンセンスな世界を楽しむ時期を保証してあげたいと思います。
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