2018年10月10日

合議

グループで合議する演習を体験しています。今日が2回目でした。合議に慣れた方が多いので、役割分担などはとてもスムーズです。しかもみなさん自分が得意なことを率先してされるので、なおスムーズです。

ただ本来は3人で行うところを5人で行っているので、意見の調整はなかなか難しいところがあります。ある取り組みの特筆すべき点を決める際、取り上げたいポイントが明らかにズレている場合、互いの意見をちょっとずつ取り入れて…が難しいときもあります。そんな時は誰かが意見を引っ込めることになるわけですが、回数を重ねているうちに特定の人の意見が通りやすくなる状況は起こりえるわけです。それを極力避けたいと思うと、誰かが意見を言う役ではなく調整役に回る必要も出てきて、果たしてこれは意見が偏らないようにするための合議と言えるのだろうかと考えたりもするわけです。

5人いたら5人の目で見て意見を出し合うと偏った結論にはなりにくい、という理屈は分かります。でも実際は5人もいたら、誰かが自分の意見を言うのはちょっと控えて出てきた意見をまとめにかかる役割は欠かせないと思います。Aさんの意見もBさんの意見もわかる、でもこの件はAさんの意見を中心にして話を進めないかと調整する人が、そのときAさんの意見寄りとは限らないようにも思います。Bさん寄りなんだけど全体を見たらこれはAさんの意見を重視すべきか…となるケースもあるんじゃないかと。

あっ、でも合議ってそういうことかもしれないですね。1人の意見だけで進めるのではなく、5人いたら5人の意見を1/5ずつ混ぜ合わせてなんて合理的なものでなく、誰かの意見が中心であったとしても5人としての総意を作り上げるのが合議の目的なのかもしれません。これを書いていてそんなところに落ちつきました。気をつけるのは、誰かの意見ばかりが強調されて他の人が傍観者になってしまうこと、意見が違うのをすり合わせる=意見が否定されていると思わないよう注意すること、そんなところでしょうか。

こうやってあてもなく思っていることを書いてみるのもいいですね。書いているうちに考えが整理される体験もなかなかいいものです。

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