2018年10月2日

言葉や音

少し前の「折々のことば」。

わずか「タ」と「チ」の違いで何十年も年をとる
三木成夫(しげお)

鷲田さんのことば
「よちよち」から「よたよた」へ。たった一音の響きの変化が数十年の時の経過を表すと、解剖学者は言う。人はやがて「よろよろ」になり、いつか「よぼよぼ」「よれよれ」になりもしよう。人や物の姿や様子を音に転写するオノマトペ(擬態語・擬音語)は、ほんの一音ずらすだけで意味の大きな地滑りを引きおこす。まさに《音で描かれた絵》である。『内臓とこころ』から。(鷲田清一)

言葉や音っておもしろい。こういう発見をする思考もおもしろい。

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