残響時間とは、特定の音場における残響の具合を示す指標の一つであり、音源が発音を止めてから、残響音が60dB減衰するまでの時間をいう。
園舎内における残響が子どもの集中度にかなり影響を与えるという研究発表を聞き、こども園内の何カ所かの残響が気になっていたこともあり、その調査を行ってもらいました。お世話になったのは熊本大学の川井敬二先生です。7月に行われた赤ちゃん学会学術集会のプレコングレスにおいて川井先生の発表を聞いて調査をお願いしたいと思い、本日それが実現しました。
気になっていた箇所の残響時間を測定してもらい、予想通り問題点が見つかったので、今後はその対策を考えていくことになっています。
残響時間が長い環境では、誰かの発した声が長くその空間に留まることとなり、そこに他の声が加わるとどんどん声の響きが大きくなります。その中で自分の意見を言おうとすると自然と大きな声となり、更に響きは大きくなります。そして、どの方向から声が聞こえているかも分かりにくいため、話に集中することが難しくなります。また、障害児には音に敏感な子が多く、決して生活しやすい場所とはいえないのも問題です。
そんな課題を改善していくためにこれから動いていくわけですが、これがまた簡単ではないためどのように進めていくかを考えなくてはいけません。大変な作業になると思いますが、いい環境になる余地があると捉えるとやりがいのある作業といえます。
まだまだ改善を進めていきますよ。
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