2018年8月28日

3万年前の航海



ホモ・サピエンスはアフリカ大陸から、どのように日本列島へたどり着いたのか。この謎を解き明かすため、祖先たちが挑戦したと思われる3万年前の航海を再現する試みが始まっている。

国立科学博物館の人類進化学者・海部陽介さんがおもしろいプロジェクトを進めておられるという話をラジオで知りました。

調べてみると、以前からかなり大がかりな動きが起こっているようです。

3万年前の航海 徹底再現プロジェクト



このプロジェクトが行っていることは壮大で非常に興味深いものなのですが、プロジェクトの進め方についてもラジオでは話しておられ、そのことにも興味を持ちました。

このプロジェクトの特徴は3つあると説明されていました。

1つ目は研究者だけが取り組むのではなく冒険家やカヌーなどのプロと一緒に取り組んでいること。古代の人のことは研究者の方が知っているが、実際に人力で航海するのは冒険家などの方が上なので、協力した方がいいでしょというのが理由だそうです。

2つ目は研究の過程を全てオープンにしていること。オープンにすることでいろんな人が興味を持ってくれるし、意外な質問が届いたりするので自分たちも勉強になるそうです。

3つ目は資金をクラウドファンディングで調達するなど民間の力を借りて運営していること。これも珍しいことだそうです。

他分野の専門家と協力して、オープンにという姿勢にひかれます。それがどれだけ大変か、そしてどれだけ得られるものが多いか、規模はかなり小さいですが体験を通して少しは知っています。

このような姿勢で進めておられる興味深いプロジェクトをしばらく追いかけてみることにします。

2 件のコメント:

  1. 2年ほど前に妻が関心をもってクラウドファンディングでわずかながらのお金を提供したら、リターンとして国立科学博物館の招待券が2枚届きました。
    (その招待券に誘われるようにして東京旅行をし、科学博物館にも行ったのですが、それはそれは多種多様で膨大な量の資料(展示物)に驚きました)

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    1. そんな関わりを持っておられたんですね。かなりワクワクするプロジェクトだし、関わっている人がかなり魅力的なので、今後の展開を楽しみにしています。

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