2018年8月15日

あるお宅を訪問した際、今年は雨が非常に少ないために作物が枯れかけていて困っているという話になりました。その方は「この時期にはザーッと雨が降ることが多いのに…」とも話されたんですが、そうだったかな?と過去のこの時期のことを思い出そうとしたんですが全く思い出せません。よく降っていたような、降っていなかったような、曖昧な記憶しかないことに気づかされました。

その方はこんな話をされました。

「昔コシヒカリを作っていたんだけど、8月の終わり頃の稲刈り時期に向けて盆頃には穂が頭を下げ始めていた。そんな時に雨が降るもんだから稲が寝てしまって刈るのが大変だった。もう少し雨が待ってくれたら刈るのが楽なのに…と思っていたので、この時期の雨のことはよく覚えている。」

雨の研究をしているような人でなければ、特定の時期に雨が多いとか少ないとか、なかなか覚えていられるものではないと思います。この方のように農作業とセットになっていたり、自然と関わるルーティーンのような体験とセットになっていると、それに関係する天気などの情報も身体に染み込むように記憶されていくんでしょう。

インターネット上では過去の天気の記録を見ることもできるようになっています。でもこの方のような記憶の方が広がりがあるし、きっと役に立つ度合いも高いんでしょう。そして経験からの独自の予測なんかも立てられたりしてより活用できる情報になると思います。

土に触れること、何かを育てることを通じて、定期的に自然と触れ合うことはいろんな意味で大切です。

0 件のコメント:

コメントを投稿