2018年8月14日

盆踊り

近くの地域の物故者追悼法要に行ってきました。道路の真ん中に建てられたやぐらの上で読経するという、なかなか体験することのできない法要の形です。

この法要が終わった後、盆踊りが行われます。



昔は夜通し行われるだけでなく、次の日の夜も行われるほどの人気行事だったそうですが、時代は変わって盆踊りに集まる人は減ったそうです。

そんな状況のなか、この文化を途絶えさせてはいけないと地域の方が動き出し、盆踊りの口説きをしてくれる後継者を育てる取り組みなんかも始まったそうです。今年は後継者も含めて8名で口説きをされるとのこと。「それでもいろいろ大変なことはあってね」と話してくれた人もいましたが、でも何となく嬉しそうな表情だったのが印象的でした。

小さくなってきた地域にはこうした伝統行事にまつわる課題はたくさんあります。昔はよかったと嘆くだけでなく、この地域のようにできることからやっていく、いろんな世代の人を巻き込んでいく、そんな取り組みには楽しさがあり、それだけでも価値があるんだろうと感じました。



追記
右側に15個の提灯が飾られていますが、これは昨年のお盆以降に亡くなられた方の家の名が書かれているものです。本来は黒字のものをそれぞれの家で作っていて、それをこの日のために集めて回って飾るとのこと。でも提灯を用意する習慣がなくなってきてるため、地域の祭りで使用する赤で書かれたものも使用してようやく物故者の数だけ用意できているのが現状だとのことです。地域の行事の文化だけでなく、家庭の文化も大きく変わってきているようです。

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