2018年5月31日

お尻が出てても

そこではお尻が出ててもいいんです
星野概念

鷲田さんのことば
些細(ささい)なことに傷つく。自分が認められていない気がする。そんな「うっすら」と辛(つら)い思いに人は悩む。でも「弱音を吐いてもいいと思えるまでの峠ってけっこう高い」と言う作家・クリエーターのいとうせいこうに、精神科医はこう返す。相談したってどうにもならないと決めつけるより、ちゃんと油断できる場所を見つけるほうが先だと。昨日と同じ対談本『ラブという薬』から。(鷲田清一)

少し前の折々のことばで紹介されていた言葉です。油断できる場所を見つけるのは本当に大事だと思います。それを「お尻が出ててもいい」と表現されるとさらに油断しやすくなります。仕事なんかも同じことが言えると思っていて、追い詰められるように物事に取り組むことよりも、たまにはお尻が出ててもいいんじゃない?くらいのスタンスで取り組む方が実は質が高いような気がします。もちろんお尻が出ててもそれをちゃんと受け流してくれる周囲の理解、関係性が必要ですが。

2018年5月30日

道徳

小学校教育との連続性を考えるために目安として「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が保育所保育指針で定められています。そのひとつ「道徳性・規範意識の芽生え」が書かれています。

その内容は「友達とさまざまな体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる」と示されています。この道徳についてはあまり難しく考えすぎない方がいいのではと思っています。

「村上さんのところ」の中にこんなことが書かれていました。

小中学生に道徳を教えるには(2015/02/10)

昨年に中央教育審議会が小中学校の課外であった道徳を正式な教科とするという答申をしました。村上さんが考える小中学生に教えておきたい道徳はありますか?あるとしたら、教えてください。(木村珈琲、男性、47歳、会社員)

道徳というのはまわりの大人が率先して見せるものであって、教えるものではないような気がします。いくら教えても、大人がそれを実践していないようでは、子供は納得しませんよね。僕が外を走っていると、子供たちの多くはまねをして走ります。子供ってそういうものですよね。自然にまねをしてしまう。良くも悪くも。

まずは保育者がこの捉え方からスタートする。それを抜きにして道徳を考えることはできないと思うんですよね。


2018年5月29日

子ども集団のサイズ

島根県が主催する幼児教育推進シンポジウムに参加してきました。役割はシンポジウムの中で行われたパネルディスカッション「これからの幼児教育を考える」のパネリストです。乳幼児期は非認知能力をつけること、子ども同士の関係を豊かにすることが大切だと話させてもらいました。

子ども同士の関係を豊かにすることについては、過疎地においての子ども集団のサイズの問題があります。過疎地の子ども集団のサイズは今後はますます小さくなってくることが予想されます。過疎で少子化である現状を考えると子ども集団のサイズを大きくすることはまあ無理な話なので、地域と一体となって様々な立場の人を保育に巻き込む動きを始めていかないといけないと思っています。こども園内だけの異年齢集団ではなく、地域全体で超異年齢集団、超多職種集団を作っていくイメージです。

これは子どもが社会を学んでいくために必要なことだと考えているんですが、いわゆる地域交流とは違います。そのあたりをもっと上手く説明できるようにならなければいけないと思っています。



2018年5月28日

作業の方向性が少し変わるだけ

村上春樹さんの「村上さんのところ」を楽しく読んでいます。期間限定サイト「村上さんのところ」へ届いた質問に対して村上春樹さんが答えていったものをまとめた本です。その中にこんなやりとりが書かれていました。こういう考え方が大事で、子どもたちにはこういう捉え方ができる人になってもらいたいと思っています。
結婚して8年程経ちますが子供が出来ませんでした。これからも出来ないでしょう。子供のいない人生ってどうですか?ちなみに良い嫁を貰ったので幸せです。(ロミ、男性、44歳、会社員)


僕には子供がいませんが、ひとくちに子供がいないといっても、そこにはいろんな事情があり理由があり経緯があります。ひとつにくくることはできません。でも僕の意見を正直に言わせてもらえるなら、人生を生きるという作業のクォリティーがそれで左右されるということはありません。作業の方向性が少し変わるだけです。あなたが目指すべきは、いずれにしても、そのクォリティーを少しでも誠実にあげていくことです。奥さんと仲良くやっているなら、それで素晴らしいじゃないですか。


2018年5月27日

ミーティングの前に

ベイビーステップというテニス漫画があります。この漫画の8巻で、主人公のエーちゃんこと丸尾栄一郎はフロリダへ留学してテニスのレベルアップを目指すわけですが、そのテニススクールでは毎朝やることがあります。それは、睡眠量、睡眠質、食事量、食事質、モチベーション、体重の増減、体の痛みなどを自分で評価することです。それをコーチ陣とも共有します。それを元にしてコーチとミーティングをし、お互いに目的をはっきりさせて練習にのぞむと言うわけです。

これはスポーツの世界の話ですが、他の分野においても応用はできるんじゃないかと思っています。睡眠量と質は健康面を把握するのにいいでしょう。食事量とかはなくてもいいので、代わりに職場内での会話の量や質なんかを確認してもいいかと。モチベーションは必要ですね。ミーティングをする前にこれをパパッとチェックしてもらい、それを元に話をするとか、そんなことも効果的かもしれません。

ミーティング前のアンケート



2018年5月26日

絵ハガキ

田中陽希さんから届いた絵ハガキです。



1通目は愛媛県から。



2通目は高知県から。

毎日毎日かなりの距離を歩き、300を超える山を登る計画を進め、各地のおもしろいものにもアンテナを張り巡らせ、その土地の方とも交流し、その上で絵ハガキを送ることもしてくれているわけです。こういう方だからたくさんの人に応援されているんでしょう。自分だったら…とてもじゃないけどできないでしょうね。次はどこからどんな絵ハガキが届くのか、楽しみにしています。

2018年5月25日

年長児の神楽

お泊まり保育が行われています。年長児だけの行事で、あさりこども園とさくらこども園が一緒になって行います。普段は異年齢で遊びが展開されているので、年長児だけが集まるといつもとは様子が違います。しかも2園合同なので、ちょっと高度なやりとりが見られておもしろいです。

夕食後の自由時間に神楽をやっていたんですが、その展開がそれはもう見事でした。

はじめは3人が神楽を楽しんでいたところに3人くらいが加わりました。それを見るお客さん役の子が2人席に座ります。神楽を舞う人数が増えると自然に役割分担が始まります。舞う役、太鼓役、裏で衣装等を準備する役、司会役など、いろんな役が柔軟に交代されながら進んでいきます。神楽が進むにつれて舞台設備も段々整っていきます。



姉妹園であるとは言っても普段は別々に活動しているので、お互いどんな人かは十分に分かっていないはずです。それでも探り探りではあるけど会話が交わされ、その会話によってスムーズに神楽が進んでいきます。

異年齢で、複雑な子ども同士の関係で日々生活している子どもたちにとって、こんなことくらい何でもないことなんでしょう。ですが、実際にその姿を見せられると感心してしまいます。他者と関わる力の育ちをしっかりと見せてもらいました。

ちなみにその神楽の様子の写真は撮ったんですが、流れに意味があるものなので、動画を撮るべきだったと反省しました。

2018年5月24日

子育て支援センターとカフェ




江津駅前のカフェ「K Stand Talking」のお二人に来ていただき、子育て支援センターでカフェを開きました。20組の親子が来られ、みんなで美味しいコーヒーをいただきました。



子育て支援センターとカフェは何も関係はないですが、その関係ないものをつなぐことに意味があると考え実施しました。子育てをしていると大変なことが多く、もちろんできないことも多いですが、それでも子どもがいるから楽しいと思ってもらえるようなお手伝いをするのが子育て支援センターの役割でもあります。同時に、様々な人が子育てに関わり、社会全体で子育てをすることが具体的に形になれば、親もリラックスする時間を持つことができ、そのことで子どもにゆったりとした気持ちで接することができる、それが子どもの育ちを支えることにもつながると、社会に対して提案していくことも役割の1つだと考えています。



今現在子育てをしていない人、子育てに関わっていない人に関心を持ってもらい、社会全体で子育てを行うところまでもっていくのは大変なことです。時間のかかることだと思っていますが、何か動かなければいつまでたっても現状は変わりません。なので、カフェに興味のある人、コーヒーが好きな人があさりこども園に来てもらうきっかけを作り、そこで子どもや子育て中の親子に関わってもらうことから取り組んでみようと考えました。残念ながら今回そういった方は来られませんでしたが、アピールを続けながらこうした取り組みは継続していきます。カフェ以外の切り口も考えて、あさりこども園に足を運んでくれる人を増やす取り組みを継続していきます。的外れな取り組みかもしれませんが、思いついたことを可能な限り形にしていきたいと思います。



コーヒーと哺乳瓶が並ぶ光景が何とも言えずいい感じでした。子どもも満足、大人も満足、そんなことが当たり前である雰囲気。こんな場を増やしていきたいと思います。

2018年5月23日

1分間

今日はカメラを前にして1分間だけ話をしました。1分という短い時間の中に言いたいことを詰め込むというより、言いたいことを削って削って1分に収める作業をしたんですが、かなり削ったために自分の表現したいこととかなり形が変わってしまいました。その上目の前のカメラを意識しすぎて何を言っているのかよく分からない状態に。

1分で話せることは約300字。来週は5倍の5分間ですが、それでも約1,500字。その中に言いたいことを詰め込むのはかなり難易度が高いことを思い知らされています。でもよく考えると、5分も話を聞いてくれる機会なんて珍しい方かもしれません。1分どころか30秒くらいで伝えたいことを話せる力がなければ、多くの人に思いを届けることはできないんでしょう。いい勉強の機会だと思って、今日の反省をしっかりと生かして来週に臨みます。シンポジウムに参加する機会なんてそうあるわけではないので、その場もしっかりと堪能してくるつもりです。

2018年5月22日

広報委員会

新たな形での広報誌を作るための広報委員会がスタートしました。

まずは目的を確認し、テーマを決め、切り口を決め、次回からはコマ決め等の話し合いに移っていきます。今回改めて確認できたことは、出席者がそれぞれの思いをきちんと話してくれることです。当たり前のことかもしれませんが、意外とできない会が多いので、見ていて安心しました。外部の専門家が加わってくれているのも心強いです。話がループし始めたら違う切り口でアイデアを出してくれたり、先が見えやすいように具体例を示してくれたりするおかげで、スムーズにアイデアが出て話が前に進みました。

まずは9月の発行を目指します。

2018年5月21日

グミ

園庭にあるグミの木に実がついています。



昼食後にその木を遠くから見ていると隣に来た子が「あっ、あそこにグミがある!」と叫びました。いくら目を凝らしてもその方向にグミは見つかりません。でもどうやらあるらしいです。



後で保育者に聞くと、午前中に遊んでいるときずっと探していたとのことで、そのときに見つけて場所を覚えていたから見つけられたんだろうと言っていました。だとしてもすごいと思います。子どもは興味のあることには非常に強い感心を持ちます。グミの場所なんて簡単に覚えてしまうくらいのすごい集中力で探し、記憶していくんだと思います。その点大人は中途半端というか、一度見つけたグミも5分後に探しにいくともう場所を忘れてしまっていてすぐにはみつけられません。当然遠くから発見するなんて無理です。

子どもと大人では物の見方が違う、見るときの集中力が違います。そのため当然見た物に対してのこだわり方も違ってくるはずです。そんなことも理解しておかないといけません。

2018年5月20日

19本目




なかなか観る時間を作れなかった「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」をようやく観ることができました。アイアンマンから始まるマーベル映画を18本観てきて、今回が19本目。単体でおもしろいだけでなく、全部がつながっていくマーベル映画にすっかりハマってしまいました。今回の作品はもちろん楽しかったんですが、いろんな意味で衝撃も受けました。ストーリーは書きません。いろいろ起こりすぎて書けません。

今回はアベンジャーズの3作目になるんですが、公開しているときには既に次の4作目は撮影が終わっているようです。つまり、今回衝撃を受けまくったストーリーの次の展開は既に決まっていて、さらにそれ以外の登場人物の新しいストーリーも決まっていて…と、何歩も先を行っているわけです。こちらが夢中になっている今は、製作者側からすると既に過去のもので、観た人が次に何を期待するか、観た人にどんな次の体験を用意するかがイメージされている上での今ということになります。

こういう大きなストーリーを描くことって大事ですよね。何となく思いつきで今の一手を打つか、次の一手、その次の一手も考えた上での手を打つかでは、意味が大きく違ってきます。周りの人に先の楽しいイメージを見せることができるか、そのための今であるか、映画に限らず仕事においても同じことが言えますね。マーベル映画、深いです。

2018年5月19日

基準をどこに設定するか




子どものハンドボールの応援のため、山口県岩国市へ行ってきました。他県のチームも参加しており、福岡のチームの保護者と少し話をする機会がありました。今回は約300kmを運転してきたそうです。

その方は九州以外の大会の応援へ出かけることも多く、それと比べると長崎や大分へ応援に行くときは、それでもそれなりに距離はあるのですが、近いなと感じてしまうと話しておられました。

遠いとか遠くないとか、しんどいとかしんどくないとか、感じ方は基準をどこに設定するかで変わってきます。本当はしんどいのにそれに気づかないふりをして…というのは絶対によくないないですが、そういうことではなく、目標の設定によってたどり着けるところが変わってくることは意識しておきたいと思います。



応援を終えて帰ってから、少しだけ走ってきました。少し肌寒かったですが、空気が澄んでて気持ちのいいランニングになりました。



ランニングを始めた7年前は1km走るのが精一杯でしたが、42.195km走ると目標設定したことでそれに比べると10kmくらいは大した距離ではない、20kmくらいは…と走れる距離を伸ばしてきました。100kmを何度か完走した今では42.195kmを走ること(速さは求めずに)はそんなに大変なことではなくなりました。基準をどこに設定するか、それ次第ですね。

2018年5月18日

話の広がり

おもちゃの揃え方についての話し合いが終わりました。どんなおもちゃを用意し、どのくらいストックしておき、どんなタイミングで入れ替えをし、そういったことをどう管理し、2園あることのメリットをどう生かすか、そんなことを確認できました。

話し合いの内容はもちろんですが、最初に想定していなかったことにまで話が広がっていくのがおもしろかったです。決まったことを確認するだけだったり、新しい意見が出ないなら集まって話をする必要はありません。参加者がそれぞれの考えを出し、想定していなかったことにまで話が広がっていったり新たな考えが生まれたりするから集まって話をする意味があります。共に考え、積極的に意見を述べてくれるスタッフがいるのは心強いです。

2018年5月17日

3つの条件

記念行事を計画することにしました。担当者が決まっていないのでまだこれからのことですが、せっかくの機会なので革新的なアイデアが出てきてくれればと少し期待しています。

ビジネスデザイナーの濱口秀司さんはイノベーションには3つの条件があると言っています。

見たこと、聞いたことがない

実行可能である

議論を生む(反対/賛成)


よく考えると当たり前のことですが、こうやって提示されると考えるときの基準になることがわかります。特に3つめの「議論を生む」はいろんな場面で鍛えておいた方がいいことですね。これが今回のことにそのまま当てはまるかどうかわかりませんが、3つの観点を意識して考えるようにしてみます。

2018年5月16日

草抜き その2

今日も草抜きをしました。

私が園の入口周辺で作業をしていると、園庭環境に関心をもって積極的に整備してくださっている地域の方が別の場所、園庭を取り囲むフェンス沿いの草刈りをしてくれていることに気づきました。その方は子どもたちと話をしながら、ハサミを使って丁寧に草を切ってくれていました。刈払機でサッと刈ってしまうのではなく、子どもたちとの交流を楽しみながら少しずつ丁寧に刈っておられるところがその方らしいと思いました。草刈りといってもいろんなやり方があります。道具も違う、作業のやり方も違う、仕上げ方も違う、人それぞれです。おもしろいですね。



私の方は草を抜いた後、土を掘り返して根っこを取り除き、ふんわり空気を混ぜ込んでから土を整えます。そんなことをする必要もないし時間がかかるだけなんですが、好きなのでそうやっています。考え事をしながらの作業なので、のんびり進めるのがちょうどいいんです。全く効率的ではないですが。

2018年5月15日

草抜き

児童クラブの絵本をどう入れ替えしていくかを話し合い、こども園のおもちゃをどういった流れで充実させていくかを話し合い、こども園の業務の中でタブレットをどう活用していくかを話し合いました。それプラス小さな話し合いもあったので、なんだかんだで1日のほとんどが話し合いだったんですが、その合間に少しだけ草抜きをしました。これが楽しいんですよね。

草を刈るのではなく抜きます。できる限り根こそぎです。根っこが上手く抜けなかったら土をごっそりほじくり返して根を取り除きます。その作業が楽しいんです。いや、作業よりも草とか土に触れていることが楽しいのかも。想像以上に根が細く、長く、絡み合っているものもあれば、アッサリしすぎなくらいシンプルな根もあります。土にしてもやたらと硬い土があったり、柔らかい土があったり、なぜこんなに?と思うくらいミミズが集団で隠れている箇所があったり、触ってみないと分からないことばかりです。

そんな時間を合間に挟んでいくのは楽しいですし、気持ちの切り換えもできます。手際は悪いけど、こうした作業が性に合っているんだと思います。自然との関わりは、子どもだけでなく大人にも必要ですね。

2018年5月

【ネットワーク型】
事業方針発表の場でネットワーク型を目指しますと話しました。ネットワーク型は0から1を生み出すのが得意、全く何もないところから発想して問題を解決できるのはネットワーク型の強みです。今の花の村にはこの「0→1」が必要だと考えていますが、それだけでは十分ではありません。生まれた1を2、3、4…と確実に育てていくことも、今までに作り上げてきたものを保持していく、つまり10,000が9,000にならないようにすることも、10,000を10,001、10,002と伸ばしていくことも、どれも必要です。様々な役割が必要だということです。そして、人それぞれ得意な分野があります。0→1が得意な人、1→2が得意な人、10,000→10,001が得意な人。もしかすると10,000→1,000,000が得意な人もいるかもしれません。みなさんはどれが得意ですか?自分の得意な分野を知っていますか?

【違うことを違うレベルで】
自覚しているかどうかはおいといて、みなさんはそれぞれ違った持ち味を持っているはずです。それを個々に発揮してくれることがこれからの花の村では大事になってきます。それがネットワーク型のもう1つの強みとして説明した「みんなが違うことを違うレベルでできる」です。全員が一丸となって0→1に取り組むと、他のことが弱くなってしまう可能性が高まります。0→1が得意な人(もしくは関心の強い人)が新しいものを生み出し、それを1→2が得意な人が育て、同時に10,000→10,001が得意な人が継続してきた事業全体を地道に伸ばしていく、そんな状態を目指したいと考えています。同じものを目指しながら、あちこちで違うレベルのことが行われている状態。いろんなことが同時に行われているけど、それらに対してみんなが関心を持って情報を共有ししている状態。それが「みんなが違うことを違うレベルでできる」理想の形だと思っています。ネットワーク型をみんなで目指し、花の村に馴染む形を作っていきましょう。

2018年5月14日

中のヒト




藤井大丸のフリーペーパー「と、」も手に入れました。中のヒトを取り上げる、中のヒトと仕事を取り上げる、中のヒトと地域とのつながりを取り上げる、そんな内容の広報誌です。

中のヒト、中のヒト、中のヒト…。私たちの法人にもたくさんのヒトがいて、その人たちにスポットを当てる機会を作りたいと考え、給与コメントで取り上げるようにしてきました。気づくと1ヶ月が過ぎていて取材ができていなかった…ということが続いていますが、これは再開したいと思っています。

同時に広報誌では自分からアピールをしてもらう形を定着させたいと思います。自分のこと、自分を通して見える職場、自分を通して見える地域。そんなものを表現できる場になっていけば楽しい広報誌になりそうです。

2018年5月13日

不慣れな人がまじっても

またまた折々のことばから。

どうして、属性も知られず、能力をうしなったいまのほうが、はるかに敬意をもってあつかってもらえるのだろう。
與那覇(よなは)潤

鷲田さんのことば
うつで入院した歴史学者はカーテンを閉めてひきこもる。それでも話しかけてくる人がいる。つまらない話も楽しそうに聞く。属性や能力を失っても残る人との関係。そこに軸を移して、《不慣れな人がまじっても「その人のチョンボをいかに防ぐか」までが込み》のゲームをモデルに社会を構想しようと身を起こす。『知性は死なない』から。

《不慣れな人がまじっても「その人のチョンボをいかに防ぐか」までが込み》ってすごい言葉です。だいたいがその手前、不慣れな人を混ぜるところまで。いや、不慣れな人を排除する傾向まであるか。残念だけど。

この言葉に対してこんあツイートもありました。




こういう言葉に触れているのって心地いいですよね。

カレーの勉強

仕事とかで出かけたりして、その土地でごはんを食べます。その時に「今日は何を食べようか?」と一から考えるのがとってもめんどくさいんです。その土地の代表的なものは分かりやすいので、苦労せず食べることができます。でも1日3食食べる分けなので、他に美味しい物、特徴的なものはなにか?と調べるのはちょっとめんどくさい。なので、あるときから「特別に食べたいものがないときはカレーを食べよう」と決めました。

そうすると楽なんですよね。何を食べようか?ではなく、どこのカレーを食べようか?と選択肢がかなり狭まります。しかもかなりのカレー好きなのでカレーが続くことがあっても何の問題もありません。

そんなことを5年くらい続け、200件以上のお店のカレーを食べてきました。これが多いのか少ないのかは分かりませんが(個人的にはまだ少ないと思ってますが)、もうしばらくはこれを続けると思います。お店によってかなり味が変わってくるので、お店の数だけ発見があり、カレーに対する認識が変化していきます。

そんなことをやっていると、自分でも作ってみたくなります。まだ本格的には手を出していませんが、時々カレーの勉強なんかもやってます。カレーって食べても、作っても、学んでも、どの角度から手を出しても楽しいです。




2018年5月12日

小さな行動の積み重ね

口で言うことは簡単だけど、実際にやってみると難しいことも少なくないですが、
口で言うと難しそうだけれど、実際やってみると“たいしたことじゃないことも多いものです。

イシコさんがコラムで書かれていました。

年々「実際やってみると」が少なくなっていることを痛感しています。これってあるとき急に行動が鈍くなるわけではなく、徐々に自分で行動を制限してしまっていて、気づけば目に見えて鈍くなってしまっているんだと思います。これを変えるためには小さな事から「まずはやってみる」を意識することしかありません。

今回会議であれこれ行動することを決めました。できるのか?と思う気持ちをぐっと堪え、やりましょう!と言うだけ。後はそれをやるだけ。ただそれだけです。この積み重ねを大事にしていきたいです。

2018年5月11日

柱があるか

今日は午後の部と夜の部の2つの会議がありました。

2つの会議は「目標が明確になっていて、それが共有されているかどうか」の点で大きく違っていました。

やはり目標が明確でそれが共有されている会議は心地いいです。みんながそれぞれ違う切り口から話を切り出しても、それに対して様々な立場からの意見を出し合っても、ちゃんと話がまとまります。そして具体的に何をすべきかということもサクサク決まっていきます。話し合いも事業も同じです。柱があるか、その柱が全員に見えているかがポイントなんだと思います。

明日は1日心地いい方の会議の続きに参加します。多分具体的な計画がたくさん決まると思われます。それらを実施することで間違いなく大変になるけど、その大変さも楽しめると思うのでワクワクしています。

2018年5月10日

他人

フリーペーパー「他人」を読みました。



この号の「他人」は70代男性でした。その人が話されたことがほぼそのまま活字になっていると思われる文章で、読んでいて不思議な感覚になりました。

読みやすさを考えれば

必ず家を出ると、必ず7人の敵がいるわけ。
そこをやっぱり頭ん中入れながら、うん。
そら、真の敵、敵ばっかじゃないですよ?
そら良い人も10人くらいおるかわからん、何人もいます。うん。

なんて文のままにはしておかないと思うんです。

でも読んでいるうちにそのおっちゃんの話し方とか醸し出す雰囲気のようなものが伝わってくる感じがして、その場で一緒に話を聞いているような感覚になります。

内容もまた不思議で、結局何の話だったか具体的には説明できないんですが、でもなんというか味があります。次の号を見かけたら、多分読んでしまいます。こんな読み物もあるのかと、フリーペーパーの奥深さを感じています。

「他人」

いろんな方に読んでもらい、どう感じるか聞いてみたいです。

2018年5月9日

フリーペーパー

いろんなフリーペーパーを手に入れました。



広報誌を新しくしようとあれこれ考えていたときに、あらゆるフリーペーパーを集めているお店?ONLY FREE PAPERの存在を知りました。

このお店の存在もおもしろいです。HPではONLY FREE PAPERについてこのように書かれています。

フリーペーパーやフリーマガジンだって作り手がいて読者がいる、
ただ正当な価値を保有しておける「場所」がなかっただけなのです。
ということで、その「場所」を作りました。
結果的に「モノを売らない実店舗」という全く新しい業態が生まれました。

こんな考え方、こんな行動の仕方もあったのか!と驚かされました。

もちろんフリーペーパー自体もよく考えるとおもしろい存在です。何かに縛られている感じがあまりしない、楽しんで作っている感じがする、表現したいことをストレートに表現している(ように思われる)、かなり熱い思いが伝わってくるなどなど、特徴のあるものばかりです。

今から作ろうとしている広報誌も、読んでいるうちにジワジワ思いが伝わっていくようなものにしたいと思っています。思わず手に取ってしまうようなデザイン、中にいる人の考え方などが伝わってくるような記事、気づけば全部読んでしまっている特徴的な内容、また次の発行を期待してしまうじんわりとしたおもしろさなど、理想を言えばいくらでも出てきます。まあそこまでのものは難しいとしても、せめて「おっ!」と思ってもらえるようなものは作りたいと思います。そこに向けて、今回手に入れたフリーペーパーは楽しく読ませてもらい、参考にさせてもらいます。

2018年5月8日

おもちゃ

子どもの遊びは物を使うことが多いと研究で分かっているのに、日本の乳幼児施設においては物が少ないと指摘されています。(臥竜塾「道具の使用へ」より)

これには同感で、物が少ないだけでなく、どんなものを用意すればいいかの検討がまだまだ十分ではないのが現状ではないかと。

家庭ではある段階で夢中になるおもちゃは、その時期が過ぎると使われなくなります。ですが、乳幼児施設には毎年3歳の子がいるように「ある段階」の子は常にいます。そのおもちゃは常に誰かが関心を持っていることになります。しかも家庭よりもたくさんの子がいるため、耐久性も重要になります。そして遊びに没頭することの大切さを考えると、より没頭できる精度の高いものでなければいけません。

そんなことを考えると、乳幼児施設で必要なおもちゃは家庭の延長ではなく、全く別の観点から選ぶ必要があるといえます。また、経験してほしい集団のサイズによって用意する数も変わってきます。また、おもちゃも日々進化し経験させたいものがどんどん登場してくるため、アンテナを張り巡らせておくことも大事です。

こんなことを日々当たり前のように研究していくことも、こども園の文化にしたいんですよね。時間がかかってもいいので、おもちゃについてじっくりと話をする場を作っていくことにします。

2018年5月7日

Take time by the forelock.

Take time by the forelock.

機会を逃さない、機会を捕えるという意味です。

時の翁(Father Time)は後頭部が禿げて前髪(forelock)だけしかなく、捕まえるためには通り過ぎてからでは遅いことからこのような意味になったとのこと。おもしろい表現ですが、想像するとちょっと怖いです。

でもこれってよく分かります。今舞い込んできた話はチャンスなのか?そうでないのか?考えても分かりません。分かるのはいつも通り過ぎた後です。なので前髪を掴むために、舞い込んできた話はできる限り乗っかることにしています。後悔することももちろんありますが、それを嫌ってチャンスを逃す方が痛いです。でも喜んで後悔したいわけではないので、今掴んでいるのはチャンスなのかどうか、終わるまではドキドキしっぱなしです。

ということで、ある事を引き受けました。決して簡単なことではなく、そこに向けて相当の準備が必要です。果たして自分にとってそれだけ力を込める意味があるものなのか、今はまだ分かりません。でも乗っかった以上はがんばります。後頭部が禿げていることを期待して。

2018年5月6日

振り返り&反省

2018年が1/3過ぎたところでちょっと振り返ってみました。今年やりたいと考えたことがどれだけ進んでいるだろうかと。

1.韓国へ遊びに行く
全く進んでおらず。10月あたりを目指すか。

2.異業種の人に来てもらってワークショップを開催
これも全く進んでいない。

3.法人の職員が講師となっての勉強会開催
近いことは始まっているけど、そもそもやろうとしていたこととはちょっと違う。

4.広報活動の強化
これは既に動き出しているのでそのまま継続。

5.地元の起業家との連携
これも全くできてない。

6.言えないけどおっきなこと
進めているけど全く先が見えず。

ほぼ何もできてませんね。4ヶ月間何をしてきたんだろう?と思ってしまうほど、何も進んでいません。ひどい状態です。振り返らなければそのまま1年が終わってしまうところでした。

2018年5月5日

0→1、1→100、100→101

自分の苦手分野のことを考えています。

自分が得意なのは、1を2や3にすること。これだと自信をもって取りかかれます。でも、0から1を生み出したり、1を100にしたり、100を101にしたりといったことはやったことがないので方法をろくに知らないし、おそらく得意ではないと思います。

でも今自分がしたいと思っている事業に必要なのは、間違いなく自分が苦手な0→1、1→100、100→101といったことです。しかも期限付き。そのうちできるようになるかも、ではダメなのが悩ましいところ。苦手なんだよなぁなんて書いてる場合ではなく、でも次の手が見えず、さてどうしよう?といったところです。

2018年5月4日

くだちいな

「おじょうさん はなれててくだちいな」「これからまっかな血がとびちることになりそうです」
野比のび太

一度は言ってみたい口上。ライターに筋書きを書いた紙を入れ点火すると現実がその通りになる「ひみつ道具」の「シナリオライター」。しずかちゃんを救おうと使うが、「おしょうさん はなれててくだちいな」「これからまっかな皿が…」と誤字でトホホな結果に。調子づくとつい足許(あしもと)が疎(おろそ)かになる。藤子・F・不二雄『ドラえもん』8巻から。(鷲田清一)


折々のことばでまさかドラえもんが取り上げられるとは思っていませんでした。鷲田さんの遊び心でもあり、どんな言葉に対しても同じように目を向ける懐の広さも感じます。

ちなみにのび太のこの台詞はよく覚えています。特に「くだちいな」で大笑いしていました。

2018年5月3日

送球

野球、蹴球、籠球、庭球、排球、打球、羽球、闘球、鎧球、氷球、撞球、避球、塁球、門球、籐球、棒網球、十柱球、水球など球技もいろいろありますが、今日は送球を観に来ました。

野球、蹴球、籠球などと比べるとはるかに認知度の低い送球ですが、なかなかおもしろいんです。速さ、高さ、激しさ、テクニックや戦術の面白さなど楽しめる要素がたくさんあります。おもしろい漫画もあるし。オススメのスポーツです。

画像もアップしようと思ったら、iPhoneからだとできないんですね。残念。

追記:PCが使えるようになったので送球の様子を。





2018年5月2日

ストレングスファインダー、再び

ストレングスファインダーを再開しました。
2014年にこども園の職員全員でストレングスファインダーをやってみたところ、個々の強みが見え、他者の強みにも目を向けるおもしろいきっかけになりました。そのことでチームワークが劇的に向上したとかではないですが、「なるほど、こういう見方も必要なのか」とチーム全体の捉え方の幅を広げるきっかけにはなりました。今でもチーム全体の強みを再確認したり、もちろん自分自身の強みを確認したりと活用しています。

今回はそれを法人全体におろしてみようと考えました。絶対的なリーダーがいて、その人がみんなをガンガン引っ張っていくという形はおそらく私たちの組織ではあり得ません。個々が強みを発揮して全体を動かしていく形を目指すしかないと思っています。その方が楽しそうですし。

とはいっても全員に一気に実施するのは難しいので、少しずつ進めていきます。

2018年5月1日

ふもとカフェ

今日は研究会の会議で益田市の真砂地区へ行ってきました。

会議の場所は「ひら山のふもとカフェ」。



この地区の人たちで運営しているスペースで、地区外の私たちも使わせてもらえました。

入口の戸を開け放って会議をしていたため、前を通る人がいればこちらからもあいさつします。「おっ、今日はこんなに集まってる!」と話しかけられたり、地元の小学生があいさつをしてくれたりと、自然な形でその場所が存在し、いい感じでオープンになっていました。

帰ってからこの場所のことを調べると、山陰中央新報で取り上げられていました。

益田・真砂「ひら山のふもと」オープン 住民運営交流カフェ

地域の中にこのようなオープンな場所があることの居心地のよさはなかなかのものです。いつ誰が何の目的で使ってもよくて、しかも週1回は利用しよう!といった強制的な感じもありません。こんな場所が地域にあるといいと思いますし、できればそれを保育園を使ってできないだろうかとずっと考えてきました。この地の人と話をしてちょっとヒントをもらえたのが今日の収穫でした。

ちなみに5月23日(水)は「いちにち居酒屋」が開かれるようです。楽しそうですね。